不妊と健康2-2.jpg結婚して赤ちゃんを望むようになって、数か月その兆候がないと授からないことに困惑する方が多いようです。それまでは学校などでも普通に男女が交渉すれば、すぐにでも赤ちゃんが授かるという感覚で教え込まれますから、「避妊」しなければ妊娠すると思っていて当然です。実際私もそう思っていました。。
しかし実際のところ、一般的な男女は、交渉のタイミングの問題がなくとも、妊娠する確率は約20%と言われています。「妊娠」は簡単に出来るものではなく、やはり”授かりもの”なのです。
そして不妊というと女性ばかりがクローズアップされますが、その原因の約40%は男性側にあるとされています。「出産」は確かに女性が主役ですが、「妊娠」はお父さんとお母さん二人三脚で行われます。その点も忘れがちで、なかなか子供が授からないと「生理不順や生理痛があるし、私が原因だろうな」などと考える女性がとても多いのです。
男性の場合は普通に射精すれば問題ないように見えますが、精子の量や運動率など、目に見えない部分は、妊娠に少なからず影響を与えます。
子供が授かる状況は実は単純で、お父さんとお母さんの体調が良ければいいのです。その時に受精した卵が十分に育っていくお母さんのお腹の環境があって、生まれてからも元気に育ててくれる夫婦がいるところに赤ちゃんはやってきます。
忙しくて寝る暇もなくストレスも一杯、毎日疲れている、というお父さんお母さんのところへは赤ちゃんも心配で舞い降りて来ることが出来ないのではないでしょうか。
とはいえ、物事はそれほど簡単ではなく、健康に見える二人であっても授からないということも多々あります。その時に中医学を通して、二人の体を良くみて見ると、多くの場合、本人には気付かない体のバランスの乱れが潜んでいるものです。そのような時こそ漢方の理論で対処することにより、意外にすんなりと授かることが多いようです。
不妊と漢方2-1.jpg最後に大事なことを一つ。子供を望む気持ちが夫婦どちらかに欠けていると、赤ちゃんは授かりにくくなるようにも思えます。お二人の気持ちが通じ合うことが何より大事なことかも知れませんね。