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2011年11月17日 投稿

高テストステロンによる不妊

    

高テストステロンと漢方.jpg高テストステロンとは、文字通りテストステロンの値が高い状態です。テストステロンはいわゆる男性ホルモンですが、女性の体の中にも男性の20分の1ほど存在し、筋肉量の増加、体毛の増加、性欲の亢進などに働くとされます。そのため運動選手が筋肉増強目的で使用するケースがありますが、副作用が非常に起きやすいためにドーピングで厳しくチェックされています。
またテストステロンには女性ホルモンであるエストロゲン活性を低下させる作用が知られており、乳がんの治療などに薬として用いられることがあります。ちなみに男性はテストステロンの数値が30歳前後をピークに少しずつ減少していきます。これが比較的急激に起こると男性更年期症状が現れるとされます。

さて女性が高テストステロンの場合には、前述の通りエストロゲン作用が低下しますので、排卵障害、多毛、肥満などの症状がおこりやすくなるとされています。妊娠にとって重要なエストロゲン作用の低下は不妊との関連性が疑われますが、値が多少基準値より高い程度であれば大きな問題とはなりません。しかし高テストステロンが顕著な場合には、多嚢胞性卵巣症候群などにより排卵障害が起きることがあり、赤ちゃんが授かりにくくなる可能性も出てくるでしょう。
何より男性ホルモン値が高いことにショックを受ける女性も多いようです。しかし一時的な高値の可能性もありますので、気にし過ぎないようにすることが肝要です。

病院の検査で高テストステロンとされた場合の明確な対処方法はなく、漢方薬(芍薬甘草湯など)を出す医師もいるようです。結局は排卵障害の有無が問題であり、排卵がスムーズであればOK、そうでない場合には排卵誘発を試みていきます。しかしその改善が見られない場合には体外受精の話も出てくることになるでしょう。

高テストステロンの漢方的な対処方法は「多嚢胞性卵巣症候群」で述べた内容とほぼ同一です。気の巡りの改善を第一に考えるべきですが、「芍薬甘草湯」についても効果が見られる場合もあると思われます。
ただ異なる点は、高テストステロンの場合には前述したとおり、体が活性化したような症状が認められることが多く、漢方の考えで言うなれば"実"の状態です。特に"陽実"、すなわち"熱"過剰状態が起こっていることが懸念され、その余分な陽を除去していかなければなりません。「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」などを用いたり、本来は"陰虚"のお薬ですが、状況に依って「瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)」などの服用を検討しても良いでしょう。

基本的にテストステロンの値をあまり気にすることはないと思いますが、ホルモン分泌にもっとも影響を及ぼす因子はストレスであることを自覚し、気分転換やリラックスを心がけましょう。また、ホルモン分泌を正常に保つためには規則正しい生活と充実した睡眠が大切です。当たり前のことかもしれませんが、生活環境が安定すると体調がアップし、心身ともに充実してきます。数値に惑わされずに、気持ち良く毎日楽しく過ごすことを目指してみて下さいね。

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