あせもと漢方.jpg夏の暑い時期に子供を悩ますあせも(汗疹)。痒い痒いといって掻いている子どもを見ると、何とかしてあげたい気になりますよね。私も、昔、あせもに悩まされ、よくベビーパウダーのようなものを親に付けてもらっていました。なお、あせもは子供に起きやすい皮膚疾患ですが、大人に生じることもあります。
あせもは首、脇の下、足の付け根、膝の裏などに良く出来ます。水疱や紅く盛り上がった状態になり、湿疹状態となると痒みを伴います。
基本的な対処法は、汗をこまめに拭き、出来れば水で流すことです。しかし子供が自分で汗を拭くことはまず無いですし、親の知らないうちに汗だくになっていることが多いものです。
子供が汗かきであるのは、いわば当然のことであり、ある程度は仕方がありません。しかしあまりにひどいあせもはしっかりとした対処をしなければ、皮膚が弱くなり、そこからその他の皮膚炎につながることもありえます。急性期で湿疹化した場合には西洋薬のステロイドクリーム(ロコイドなど)でまずは、急場をしのぎ、その後は漢方薬で体質改善を図るのも一考です。
漢方の考え方では、あせもは”湿熱”と捉えるのが一般的です。身体に余分な湿気と”熱”が発生し、皮膚に障害を与えてしまった状況です。子どもは基本的に”熱”体質ですから致し方ない面もありますが、過剰な”熱”は出来る限り逃がしてあげなくてはなりません。
五行草(ごぎょうそう)」や「五涼華(ごりょうか)」は”湿熱”を追い出すための漢方であり、あせもに効果的です。「五行草」は比較的飲みやすく、子供でも飲むことが出来ますのでおススメです。しかしどうしても服用が難しい場合にはハトムギなどを使ってみましょう。
また、外からのケアにも「五行草」を湿布する方法が使えます。少し面倒であれば、瑞花露ローションなどを使用すると痒みの緩和に役立ちます。
なお、経験上のあせも対策として海水浴があります。毎日は難しいとは思いますが、あせもに悩んでいる方はぜひ海に行って泳ぐことをお勧めします。私の子どもには効果てきめんでしたよ!