痒み対策のツボなど.jpg皮膚病に伴う自覚症状でもっとも辛いと思われる「かゆみ」。皮膚病にはもう一つ「見た目」という問題がありますが、「かゆみ」さえなければ皮膚の疾患はかなり楽になります。逆に「かゆみ」で皮膚を掻いてしまうと、皮膚の粘膜が荒れて、さらに皮膚病が悪化することにもつながります。悪循環ですね。
しかしかゆみ対策はそれほど簡単ではありません。皮膚掻痒症やアトピー性皮膚炎のコラムでも触れましたように、かゆみに対する漢方薬は様々揃ってはいるものの、一朝一夕にかゆみをゼロにすることはなかなか難しい現状があります。そのため、ステロイドで一時的にかゆみを和らげることも方法の一つです。
とは言っても急に起こったかゆみや、ステロイドを極力使いたくない時などはかゆみを追い払う術が必要となってきます。かゆみ対策は人それぞれなので、絶対はありませんが参考になさってください。
★冷やす
かゆみ対策の王道です。漢方的にもかゆは「熱」を持っていると考えますから、冷やすという行為は理にかなっています。冷水、氷は多少刺激になってしまう面は否めなくとも、当面のかゆみを抑えるためには悪くありません。皮膚の状況によっては冷却シートも良いのですが、粘着成分がかぶれの一因になることも考えられるので様子を見ながら使用しましょう。
逆にお風呂やお湯を使っての洗い物などでかゆみが増すケースはよく耳にしますので気をつけたほうがいいですね。
★ツボを押す
残念ながら、かゆみに即効性のあるツボはなかなかありません。しかしかゆみが多少楽になるツボは人それぞれですがいくつか存在します。
一つ目は曲池(きょくち)。ひじを曲げた時にシワが出来ますが、そのシワがなくなる外側の辺りがツボです。正確に分からなくても、付近で気持ちが良い部分を3秒ほどの間隔で押したり離したりしてみましょう。曲池には、かゆみに関係する邪気である「風熱」を発散させる作用があるとされます。
もう一つ紹介すると行間(こうかん)。足の親指と人差し指の付け根です。ストレスが関与したかゆみに良いとされます。
ただしツボは押しすぎに注意しましょうね。
★クリームやローション、スプレーなどを使う
かゆみには乾燥が関係していることがほとんどです。よって、コットンを使って化粧水で患部を潤します。その後にクリームを使って保湿します。
化粧水やクリームの選択は非常に大事であり、使ってみて良いと感じたものを選ぶしかない側面があります。瑞花露ローション瑞花露クリームセ・サージは漢方の成分を主体として刺激も少ないためお勧めです。
また手軽な対処としては瑞花露スプレーがあり、即効性が期待できます。
★その他
テレビでお笑い番組などを見て気を紛らす、睡眠薬を使って寝てしまう、スイカなど体を冷やす食べ物を摂るなどが挙げられます。睡眠薬はあまりお勧めは出来ませんが、寝れないとそれがストレスになり、漢方で云う「陰」の低下を招いたり、さらに皮膚の状態を悪化させますので、どうしてもという時には使っても良いのではないでしょうか。
かゆみは本当に辛い症状です。漢方薬も服用しつつ、上記のような方法も取り入れて、ぜひ自分なりの軽減策を見つけてみて下さいね。