ペットと漢方1.jpgペットは今や、なくてはならない存在です。家族同然に可愛がっている方が多く、ペットとの時間が生活の一部になっています。
しかし多くの動物が、人間より寿命が短いため、最期を見届ける機会もどうしても多くなります。自然の摂理とはいえ、悲しいものです。さらにイヌなどは、可愛さや実用性を求めて交配してきたためか、体質が弱い犬種が増えています。必然的に病気も多くなり、飼い主の気苦労も多くなります。
私は以前の職で、動物薬の開発や研究に携わっていたために、多少ですがイヌやネコの病気がわかります。その後漢方を勉強しながら、その考え方を動物へ転用することが可能ではないかと考えてきました。実際に獣医師の間では漢方薬の使用が盛んに行われるようになっているそうです。現代医学では対処しきれない場合に、その使用を考えるという後ろ向きの対応が多いようですが、その効き目に驚いている先生が多いようです。
実際に漢方薬は動物に非常によく効きます。動物は人間に比べて素直なので、薬の効き目も素直に表れるのかもしれませんね。
このコーナーでは動物と漢方の関係について述べていきたいと思います。