ペットと漢方2.jpg犬や猫の心臓病は非常に多く、犬種によっては高齢になると極めて高い確率で心疾患を発症します。遺伝的な要因も大きいとされますが、はっきりとした発症の原因はわかっていません。最近は寿命が飛躍的に伸びたために、いわゆる老化に伴う心機能の衰えから発症するケースも多々見受けられるようです。
心臓病は意外と周りが気付きにくく、「以前より疲れやすく、動かなくなった」「咳が増えてきた」などの症状から動物病院に行くものの、その時には病気が進行しているケースが多いようです。また、「失神」して初めてわかるという場合もあり、これは「心室細動」などにより意識がなくなった可能性を示し、心臓機能に異常があることを疑います。
心臓病と診断された時には、西洋医学的処置の方法が限られている場合が多いようです。そのような時にこそ漢方薬を試してみる価値があると言えそうです。犬や猫の種類、年齢、性格などにより最適のお薬は変わりますが、一般的には「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」や「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」などが効果がある場合が多く、愛犬、愛猫のつらそうな症状を和らげてくれます。
とはいえ、出来るだけ早い対処が肝心な点はどの病気も一緒です。早めに気付いて、漢方薬の服用なり、食事療法なり、何かしらの方策を取りたいところですね。
心臓病と診断されると、獣医さんから「高齢だから…」と言われてしまうこともあるようですが、かわいい愛犬、愛猫に対して出来る限りのことをしてあげたいと考えるのが普通かと思います。漢方はそんな時にきっと皆さんの手助けをしてくれますよ。