ペット(犬、猫)と下痢.jpg犬や猫は比較的、下痢を起こしやすいと言えます。単純な食べ過ぎや高脂肪食を食べたりして起こす下痢、環境の変化などストレスによるものなどは軽症の場合が多いのですが、ウイルスや細菌の感染に伴う下痢であれば命に関わることもあります。なかなか見極めが難しいのですが、下痢とともに嘔吐を繰り返したり、発熱などの症状がある時にはすぐに病院に行くべきでしょう。このような時にはまず脱水に対してのケアが必要です。
また子犬や老犬の場合も、激しい下痢はすぐに体力を奪ってしまうので、要注意です。
急性の下痢を引き起こす怖いウイルス感染に関しては、ワクチンの接種が有効です。犬にも猫にもあるパルボウイルス感染症は非常に感染力が高く、発症すると重篤な症状に陥りやすいため、ワクチンの接種は忘れずに行いましょう。
下痢を繰り返している時の対処法としては、まず脱水に気を付けることで、お水も飲めない状態であれば漢方も飲めませんからまず病院です。しかし、夜間などでとりあえず対処したい場合、慢性の下痢症の場合、ウイルス感染による下痢で対症療法しかない場合、原因不明の下痢の場合などは、「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」や「五行草(ごぎょうそう)」という漢方薬を試してみるといいでしょう。驚くほどすぐに効果を示す場合もあります。
また、下痢は時々起こす程度で普段から便が柔らかいという時には、胃腸機能が弱っていると考えて、その体質を改善するために「六君子湯(りっくんしとう)」などを用います。
ただ下痢を引き起こしている原因や体質によって、若干異なるお薬を選択する場合もありますので、専門家にご相談の上、お薬をお決めください。