ペットの落ち着きがない.jpg品種によっては、落ち着きがないことがある程度は仕方のないワンちゃんやネコちゃんもいますが、あまりにもその状態が激しいと困ってしまいますよね。1歳ぐらいまでは致し方がないこともありますが、いつまでも続くとなると大変です。かといってケージに入れっぱなしにしておくのも可哀想だし…以下のような飼い主泣かせのペットは最近多くなってきているようです。
◆家の中を走り回り、じっとしていることがほとんどない
◆しつけをしようにも、言うことをほとんど聞かない
◆突然吠えだしたり、暴れだしたりする
◆夜に起きて鳴いたり、歩きまわったりする
これらの行動はストレスと関係していることが大半です。散歩の不足や室内環境の問題がほとんどですが、様々な工夫や努力をしても一向に改善しない場合もあり、もともとの体質や性質が関係してることもあるようです。あまりにも状況がひどい場合で手に余るような時は、薬の服用を考えても良いのではないでしょうか。
また病気が隠れている可能性もあり、一度獣医さんで診察を受けるのも一考です。
さて漢方的には”落ち着かない”原因としては、大きく分けて、「力があり余っている」ケースと「身体が消耗して不安感から、行動が激しくなる」ケースが考えられます。基本的には「力があり余っている」ケースがほとんどであると思われますが、タイプによって合うお薬は全く異なりますので、見極めが大切です。
具体的には「柴胡加竜骨牡蠣湯(しこかりゅうこつぼれいとう)」や「抑肝散(よくかんさん)」などが適用となることが多いでしょう。これらのお薬は体内の過剰な物質を取り除き、気持ちを鎮めます。
また漢方の養生としてはハーブなど香りのよいものがお勧めなので、室内で飼育している場合には適したハーブを用いると症状の改善に役立つかもしれません。
さらには食事も変えてみることも効果的な場合があります。
落ち着かないという状態は、ワンちゃんやネコちゃんにとっても辛いことなのかもしれません。改善はなかなか難しいのが実際のところですが、何かしらの方法で少しずつでもよくしてあげたいものですね。