血液サラサラ漢方.jpg脳卒中と心不全。これらは脳や心臓の血管が詰まることによって生じた病気であり、日本人の死因のベスト3に入っています。
これらの病気は、血液の流れが悪いために起こります。いわゆる血液ドロドロ状態です。病院ではこの血液ドロドロ状態を測る指標として、血圧をはじめ、コレステロール、中性脂肪、血糖などが測定されており、これらの数値を管理することによってある程度、病気が予防出来るようになりました。
しかし数値が悪くなくとも上記の疾患を発症する場合もあります。また血圧などの数値の維持のためには、ほぼ一生の間、薬を飲み続けなければならず、その点に抵抗を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その他、普段から肩こり、頭痛、手足の冷えやしびれなどがある方はもちろん、そうでない方も血液をサラサラにした方が体にとってよいことは間違いありません。ストレスが多く、運動不足の現代人は、ほぼ全員が血液ドロドロ状態といっても過言ではないのです。日頃から血液サラサラを目指す養生を行いましょう。
漢方では血液ドロドロ状態を「お血(おけつ)」と呼びます。「お血」の改善に使われるもっとも優れている生薬が「丹参」であり、この生薬が配合された「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」は「お血」改善のための第一選択薬と言えるでしょう。「お血」の強い方は、ぜひこの薬を服用するようにしましょう。
そこまで「お血」が強くないため、まず生活養生を行いたいという方は下記の項目に気をつけてみましょう。
●運動をする
 お血の改善になくてはならないのが”運動”。ストレッチだけでも構いません。最初は無理をせず、可能な範囲で体を動かすようにしましょう。
●ストレスをためない
 ストレスは血液の流れに大きな影響を与えます。普段からリラックスを心掛け、どうしてもたまってしまったストレスは休日を利用して趣味などで発散するようにしましょう。
●タバコを吸わない、または止める
 タバコも血行に悪影響を及ぼします。出来る限り吸わないようにしましょう。お酒は適量であれば血行を良くします。
●お風呂にゆっくりつかる
 お風呂は血行を良くします。特に半身浴が良いでしょう。
●食事を工夫する
 血液をサラサラにすると言われる食材(青魚、納豆、酢の物、黒豆、ネギ類など)を多く摂り、逆に生ものや冷たいもの、甘いもの(チョコレートやクリーム、アイス)などは控えるようにしましょう。
血液ドロドロは多くの病気の引き金となります。血液サラサラを目指して養生しましょう!