目を休めよう.jpg現代人は昔と比べ、目を酷使していることは間違いないでしょう。まずテレビから始まり、テレビゲーム、そして今はパソコン。起きている時間のほとんど画面を見ているという方も多いのではないでしょうか。そういう私も平均して1日2,3時間はパソコンに向かっているように思います。
しかし目の使いすぎが体に与える影響は非常に大きいように感じます。パソコンが普及してからまだ10年ほどですから、これからどんどんとその弊害がクローズアップされていくことでしょう。
さて漢方で「目」は五臓の一つ「肝」のグループに属します。そしてこの「肝」に負担がかかると「気」や「血」の巡りに影響を与え、結果として肩こりや頭痛はもちろん、自律神経失調症などにもつながると考えられています。「目」の酷使は決して「目」単独の問題ではなく、体全体の健康に関係する問題なのです。
そしてこの「目」の症状は「春」に悪化しやすいとされています。花粉症で「目」の症状が出やすい方は「肝」が弱い方かもしれませんよ。
この「目」そして「肝」をいたわる漢方薬として「菊花」があります。時に料理に添えられる菊の花の薬用種である「菊花」は目の炎症を抑え、気の巡りを良くしてリラックス効果をもたらします。この「菊花」が入った商品として「香菊花(しゃんきくか)」や「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」があり、目の疲れが気になる方にはおススメです。
また「クコの実」として有名な「クコシ」も「目」や「肝」に良いとして知られています。「杞菊地黄丸」に配合されていますし、近頃発売されたクコジュースも好評です。
ただし目をいたわるには、使い過ぎないことが一番。連続してパソコンの仕事をすることは控え、途中に5分でも休憩する時間を設けましょう。また、むかし私は小学校で目の体操を毎日やったものです。目の周りの単純なマッサージも効果的ですので、目を酷使している方は試してみて下さいね。