生理時の過ごし方と漢方.jpg生理の時の過ごし方について、気をつけている方はそれほど多くないかもしれません。確かに現代生活では、生理と言ってもいつもと同じように仕事や家事をしなければならない方がほとんどでしょう。それどころか、生理痛が重くても痛み止めなどを服用して、是が非でも普段通りの生活をしている、という方も多いように感じます。
しかし中医学の養生では生理中の生活に関しては、気を配ることが当然とされ、女の子はお母さんからそのアドバイスを受けるそうです。そのためか、重い生理痛で悩む人は日本ほど多くないとのことです。
そもそも痛みとは体が「休みが欲しい」と訴えているサインだと思います。それを無理に止めて体を動かすことは決していいことには思えません。また、痛みが軽い方も何もケアせずに過ごしていると段々と体に負担がかかり、後々の体調に影響を及ぼす可能性もあります(不妊など)。ぜひ皆さんも一般的知識として、生理時は体を労わらなければならないことを覚えておいて頂ければと思います。
では具体的にどのようなことに注意すべきか、見ていきましょう。
★激しい運動を控える
特に水泳はよくありません。温水であっても生理中に水に入ると、体に負担がかかります。出血量が多くなることもあるでしょう。血液が出ていっている時に汗を大量にかくことも、体液不足につながります。どうしてもという方は、ウォーキングぐらいにしておきましょう。入浴もあまり良くないとされます。
★体を冷やさない
生理時は、高温期から低温期になり、基礎体温は基本的に低下することとなります。このような状況でさらに体を冷やす環境下に身を置くと、一段と冷えがきつくなってしまいます。
生理時は血液と共に気(エネルギー)も抜けますから、必ず体が消耗しています。暖かく保ち、出来る限り負担を少なくすることが大切なのです。ミニスカートやサンダルも止めて、特に下半身を暖かくして過ごしましょう。
★体を温めて滋養する食べ物を摂る
生理中は食べ物も体を温めるものを摂るように心がけます。生野菜のサラダ、お刺身、アイスクリーム、ビールなど冷えている方が美味しい食材は避けましょう。
逆に体を温めるネギ類など、栄養が豊富なお肉類や豆類などは積極的に摂るべきです。もちろん、貧血予防として知られるレバーやほうれん草、小松菜などもお勧めです。
ただし過度の香辛料が入った食事(キムチ、辛いカレーなど)は体を温めますが、負荷もかけるので、控えめにした方がよいと思います。
こういったことをすべて実践することは難しいかもしれませんが、こういった養生をした方が体に良いと言うことを知っておくことが大切です。そしてお母さんは、ぜひとも自分の子供にもこのような知識を伝えて下さいね。