体を冷やす食材ゴーヤ.jpg夏の暑さ対策と言えば、クーラーやプール、ビールやかき氷などが真っ先に浮かぶと思います。しかし、プールや海水浴などはまだしも、その他の大部分の手段は体を不自然に冷ますものであり、好ましい方法ではありません。ついこの前までは人類は冷蔵庫も持っていなかったのですから、人間の体も夏に異常に冷たいものを摂取することに慣れているはずがありませんよね。
昔の人々は、体を冷やす食材を経験的に知り、活用をしていました。暑さ対策が求められる夏、この術を知っておかない手はありません。そこで今回は特に中医学の中で”寒”の性質を持つとされる食材を集めてみました。これらの食材は暑がり体質の方は普段から摂るべきであり、逆に冷え症の方は控えめに摂取すべきとされます。よって、夏だけでなく一年中役に立つリストになるはずですよ。
★スイカ
天然の白虎湯(熱を冷ます代表処方)とも言われる、暑さをしのぐために役立つ代表的な食材です。
★緑豆
「解毒」にも役立つとされます。グリーンピースやもやしなども同じ仲間ですが、作用は緑豆がもっともしっかりとしています。
★ゴーヤ、ニガウリ
沖縄料理でよく使われますが、これは暑気払いの効果があるためと思われます。
★カニ
代表的な体を冷やす海産物の一つです。冷えの方はもちろん暑がりの方も摂り過ぎには注意しましょう。
★アサリ、シジミ
貝類は冷やす性質のものが多く、ハマグリや牡蛎も同様です。
★メロン
★トマト
★キュウリ
★冬瓜
★ナス
★柿
★バナナ
★緑茶
その他、大根やレンコン・ゴボウ、ヒジキや昆布・ワカメなどの海藻類、セロリ、タケノコなども”冷やす”グループに属します。
これらは、調理方法によって若干その性質が変化するものもあります。しかし原則としては変わりなく、緑茶などは暖かくして飲んでも体の熱を鎮める作用があるとされます。
ただし、これらの寒熱の区分けには諸説あり、上記に挙げた食材でも資料によっては「平性(中間)」などに分類されている場合もあるかもしれません。その点はご了承ください。
基本的には夏野菜と呼ばれるものや果物など、旬の食材を摂っていけば良いと思います。ぜひ今年の夏は積極的にこれら食材を活用して”涼しい”夏をお過ごしくださいね。