暑い日が続く夏。夏は暑くて当然ですが、あまりにも気温が高いと、体には負担になりますよね。私は日中はどれだけ暑くとも、日陰を利用したり、うちわを使ったりで何とかなるのですが、睡眠時に暑いのはダメですね。ということで天気予報は最高気温より、最低気温が気になります。
さて暑い夏を乗り切るための養生、最近ではネットにたくさんの情報が出ていますが、どれを信じれば良いのか、逆に難しいようにも思います。たとえば「水をたくさん飲む」。これは熱中症予防と言われますが、飲めばよいという訳ではありません。「水中毒」が知られているように(過剰な水分摂取は死につながることもあります)、適度な水分摂取が大切です。
漢方の世界でも夏の養生について昔からの経験則がたくさんあります。ネットの情報と異なるのは、何千年もの間に間違った情報は淘汰されていること。どの情報を取り入れるかは、個人次第ですが、先人の智恵である漢方の養生はきっと役立つものと思います。
その漢方の夏の養生の一つに、ウリ科の食べ物を摂ること、が挙げられます。ウリ科の食べ物は基本的に「清熱」作用があり、暑さを和らげてくれます。以下にウリ科の植物と、その特性を挙げましたのでご覧ください。
★スイカ(西瓜)
代表的な「清熱」の食材です。天然の白虎湯(代表的な清熱の漢方薬)と言われるぐらい、優れた効果があります。赤い部分だけでなく、皮も刻んで食すことも。
★冬瓜
「清熱」しながら「湿」を除く作用も期待でき、夏にピッタリの食材です。腸をキレイにする、排膿効果もあります。気持ちを落ち着かせる力もあるので、夏場寝つきが良くない方にもおススメです。
★きゅうり(胡瓜)
「清熱」作用と「利水」作用がありながら、水分補給も出来るため、少し塩を振りかければ、簡単に熱中症対策が出来る食材です。
★苦瓜(ゴーヤ)
名前のとおり、苦みが強いのですが、その分「清熱」作用も増します。イライラしやすい方、不眠傾向の方にも向いています。
夏が旬であるウリ科の食べ物を上手に摂るだけでも十分な夏の養生になりますよ。夏バテ防止に活用してみて下さいね。