2024/04/19
今週配信のよろず漢方薬局メールマガジン第36号です。よろしければご覧ください。
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よろず漢方薬局メールマガジン(第36号 2009/4/29)
=症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ=
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本日は昭和の日です。以前は「みどりの日」でしたよね。このゴールデンウ
ィークの期間は”みどり”の中で過ごすのに最高の時期です。お時間が取れ
る方はぜひ自然の中でゆったりとお過ごしください!
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より詳しく漢方や中医学を知りたい方はこちらもご覧ください。
プレゼントコーナーもあります!
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○第36号目次
[症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ]
[ミニ中医学知識]
[よろず漢方薬局からのお知らせ]
[よろず漢方HP更新情報]
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[症漢論【症状から漢方を考える】のススメ]
★口の中が粘る★
口の中がネバネバした感じがある場合、中医学では「湿」すなわち余分な水
の存在をまず第一に考えます。
食物や飲料から摂り入れた「水分」は普通は胃腸で吸収されます。しかし胃
腸の機能が弱っている場合などは、その「水分」は溢れて「湿」となり体内
に残ることになります。この残った「湿」はいわゆる不要な水分であり、体
に悪影響をもたらすことになってしまうのです。
そしてこの「湿」は粘る性質を持ち、これが口まで出てくると、口中の粘り
につながります。
しかし、口が乾燥した場合もネバネバが生じるのはどうしてでしょうか。こ
の場合は体内の必要な水分(津液)が熱化されて減少し、口の乾燥(口渇)
が引き起こされ、元からある粘性の性質を持つ「湿」がクローズアップされ
て生じた症状であると説明できます。
ちょっとややこしいですが、砂糖やみりん入りの煮汁を煮詰めると、最初は
サラサラなのに段々と粘性が出てくるイメージでしょうか。
よって口の中が粘りやすい方は、「湿」を生じさせない工夫が必要です。
まず摂取した水が吸収されやすいように、胃腸を労わることが大切です。
そして、水と油は分離しますので油の多い食事はなるべく控えること、水分
を摂る時には温かい状態で少量ずつこまめに飲むこと、お酒は控えめにする
こと、アイスクリームや生クリーム、チョコレートは控えめにすることなど
が大切です。
それでも変化がない場合は「湿」を取り除くために「温胆湯」などの漢方薬
を飲んでみましょう。
なお水を飲むことは控えるべきではありません。水は体に必要な物質ですか
ら吸収を良くすることが大切なのです。
口の中が粘る方は口臭につながる場合もあります。漢方薬や養生で体質改善
をして、「お口スッキリ」を目指しましょう!
…次号は「おならがくさい」をお届けします。
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[ミニ中医学知識]…”津液不足”のお話
「水」が体内に余っている状況は「水湿」と呼ぶことを、前回ご説明しまし
た。今回は「水」が足りない状況である「津液不足」についてのお話です。
中医学では、体内の必要な水分を「津液(しんえき)」と呼びます。そして
この「津液」が不足した状態を「津液不足」と言います。簡単に言えば体が
乾燥した状態のことですが、汗をかいた後などの一時的な水分不足を指す場
合が多く、お薬が必要でない場合もあります。
口や喉の乾燥が主症状ですが、便がコロコロと固くなることもあります。
しかしこの「津液不足」が常態化すると「陰虚(いんきょ)」と呼ばれるさ
らに「水不足」が進んだ重い状態になります。
「津液不足」になりやすい方は「陰虚」体質となる前に、その改善策を立て
ることが重要です。
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[よろず漢方薬局よりお知らせ]
5月5日は子供の日ですね!祝日ですがよろず漢方薬局は営業いたします。
当日はお子様と一緒においでのお客様に「パンダの風船」をプレゼント致し
ますよ!ご購入されなくても差し上げますので、ぜひ遊びにいらして下さい!
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[よろず漢方HP更新情報]
★コラム
「小児てんかんと漢方」
http://yorozukanpo.com/contents/kodomo/item000252.php
「お酒の話」
http://yorozukanpo.com/contents/seikatsu/item000256.php
★ブログ
「ゴールデンウィークの営業」
「不妊のおはなしなどの小冊子」
「定額給付金」
「豚インフルエンザウイルス」
http://yorozukanpo.com/yorozudayori/archives.html
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[編集後記]
HPのブログにも書きましたが、新型の豚インフルエンザ発生のニュースが
飛び込んできました。このような新型ウイルスに対しては、ワクチンなどの
西洋医学的対処では限界があり、漢方薬が活躍する場面も多いと思います。
ウイルス感染予防のためには「板藍茶」が一番です。もしもの時は売り切れ
必至のため、ぜひご家庭に少量でも常備しておいて下さい。
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