2024/04/19
本日配信しました、よろず漢方薬局メールマガジン第46号です。よろしければご覧ください。
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よろず漢方薬局メールマガジン(第46号 2009/7/8)
=症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ=
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蒸し暑くなってきましたが、7月に入ったにしては30度を超える日が少ないよ
うにも感じます。まだ梅雨も明けていないので油断は出来ませんが、今年の
夏は少なくとも”猛暑”ではないのかもしれませんね。
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より詳しく漢方や中医学を知りたい方はこちらもご覧ください。
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○第46号目次
[症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ]
[ミニ中医学知識]
[よろず漢方薬局からのお知らせ]
[よろず漢方HP更新情報]
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[症漢論【症状から漢方を考える】のススメ]
★イライラする★
イライラする原因を中医学で解き明かす場合、”熱”と”上昇”がキーワー
ドになります。そこに至る原因は様々でも、イライラしている状態は基本的
に”熱”が”上昇”していると捉えます。頭に血が上ると顔が真っ赤になり
ますが、足は赤くなりませんよね。真っ赤になるということは”熱”の発生
を示し、その”熱”は上昇する性質があるため、上半身にその”熱”が達し
てイライラが生じると考えるのです。
この”熱”の発生には五臓のうちの”肝”が深く関わっています。”肝”の
機能の一つは体の中の物質がスムーズに流れるようにすることですが、その
機能が乱れると、流れに停滞が生じ、そこから”熱”が発生します。専門用
語で「肝気鬱結(かんきうっけつ)」から生じた「肝火上炎(かんかじょう
えん)」と呼ばれる状態です。
「肝火上炎」になるとイライラや、焦燥感(あせる気持ち)などの他、頭痛
や耳鳴りなどの症状も出やすくなります。そのような状態になる前に”熱”
を冷ます工夫をしましょう。
漢方薬では「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」や「加味逍遥散(か
みしょうようさん)」などが使われます。これらは”肝”の”熱”を抑える
作用を持ちます。症状がひどい場合には漢方薬を上手く使って対処しましょ
う。
イライラしやすい方は「肝火上炎」になる前段階である「肝気鬱結」をまず
は防ぐことが重要となります。そのためには、リラックスを心掛け、運動な
どで体を動かすとともに、食養生に気を配ることです。
香りのよい食材(セロリ、春菊、柑橘類など)は「肝気鬱結」の予防に効果
があるとされます。
いつもイライラばかりしていてもいいことはありません。体質改善をして、
イライラしにくい体を目指しましょう。
…次号は「寝汗がひどい」症状についてです。
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[ミニ中医学知識]…”薬味”のお話
前回は生薬の「薬性」についてお話ししましたが、今回からは「薬味」のお
話です。「薬味」は薬物の味のことであり、その味によって生薬の大まかな
性質を予測することができます。すべての生薬は基本的にその「薬味」が決
まっていますが、一つの生薬で数種類の「薬味」が規定されている場合も多
くあります。
「薬味」には6種類あり、「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹(かん)」「淡」と
なります。
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[よろず漢方薬局よりお知らせ]
毎月発行しているよろず漢方薬局の新聞「よろずだより」を、今月も発行致
しました。きっと皆さんの役に立つ記事が一つか二つはあると思いますよ。
店頭だけの配布になりますので、どうぞお持ちになってご覧ください。
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[よろず漢方HP更新情報]
★コラム
「主婦湿疹と漢方」
http://yorozukanpo.com/contents/hifubyo/item000340.php
「エリテマトーデスと漢方」
http://yorozukanpo.com/contents/yamai/item000344.php
★ブログ
「静岡 るくる」
「1年経って…」
「胡蝶蘭が咲いてから2か月」
「半夏生」
http://yorozukanpo.com/yorozudayori/archives.html
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[編集後記]
静岡の知事選が先日あり、川勝さんが当選となりました。16年もの間、同じ
知事であると必ず弊害があると思いますから、変わったということ自体は良
いことであるような気がします。
川勝さんは地元の出身でないのですが、それも見方を変えれば、違った風を
吹き込むことになるかもしれません。いずれにせよ良い県政を行ってほしい
ものです。
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