2024/04/19
本日の新聞に人工生物(人工細菌)の開発にアメリカの民間研究所が成功した、とありました。
DNAを形成する塩基は人工的に合成できますから、これをDNA配列が既知の生物のそれと同じ並びに組み合わせていけば、理論上全く同じ人工生物が出来あがっても不思議ではありません。
しかしこのような知識は大学の理学系を出ている人は皆知っていると思います。
少し考えれば実現可能なことは明白です。
なぜ今まで今回発表されたような研究をする人がいなかったかというと、以下の問題があるからだと思われます。
1、人工生物を作り出すメリットがないこと。
2、人工生物を生み出すことへの倫理的問題が存在すること。
3、多額の費用が必要と思われること。
特に2番の問題に関しての議論が進まないまま、このような研究が横行することは危険に感じます。
高等生物を作り出すことは難しいとは思いますが、凶悪な細菌を作り出すことは技術的には可能です。
おそらく大多数の人は人工生物に「違和感」や「不快感」を感じるため、今回のような研究はあまり進まないと思いますが、世論や法律などによって「抑止力」を働かせないと暴走する科学者がいても不思議ではないな、と感じたニュースでした。