2024/03/23
本日発行された「よろず漢方薬局メールマガジン第100号」です。よろしければご覧ください。なおメルマガ読者限定企画の内容は伏せてあります。ご容赦ください。
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よろず漢方薬局メールマガジン(第100号 2010/7/21)
=症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ=
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このメルマガは、今週号で第100号となります。ご来店される方が「メルマ
ガを読みましたよ」と言って下さったりする言葉を励みにして続けてきまし
た。これからも漢方に関するワンポイント知識や様々な情報をお届けして参
りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
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○第100号目次
[症漢論【症状から漢方を論じる】のススメ]
[ミニ中医学知識]
[よろず漢方薬局からのお知らせ]
[よろず漢方HP更新情報]
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[症漢論【症状から漢方を考える】のススメ]
★頭が重い★
頭が重いと訴える方のほとんどは、体に”湿”がたまっています。”湿”と
は体の中に存在する余分な水のことです。この水が頭にまとわりつくことに
より、すっきりしない不快感を生みだしてしまうのです。よって、頭が重い
状態が全身に及んだ場合には、体が重いという症状にもつながっていきます。
よって対策としては”湿”を体から追い出すことを考えます。中医学で”発
散”と呼ばれる方法を用いて、水分を飛ばすのです。具体的なお薬としては
「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」などが挙げられます。
しかし、この”湿”が体内で長期間存在すると”痰”と呼ばれる状態に変化
し、簡単に発散させることが難しくなります。この場合には”去痰薬”と呼
ばれる種類のお薬を使用して、根気強く”痰”を取り除いていきます。「温
胆湯(うんたんとう)」などが”去痰薬”の代表です。
ちなみに「勝湿顆粒」や「温胆湯」は気分をリラックスさせる効果もありま
す。これは”湿”や”痰”が除去されると体も心もスッキリするからです。
このように、一つの薬で、頭重だけでなく、様々な症状を同時に改善するこ
とも可能になるのです。漢方の特徴の一つですね。
…次号は「朝だけ鼻水が出る」症状について説明をいたします。
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[ミニ中医学知識]…”桔梗”のお話
今回は生薬”桔梗(ききょう)”のお話です。”桔梗”は青紫のキレイな花
を咲かせるので有名ですよね。生薬は”キキョウ”の根を用います。
“桔梗”は先週号でご紹介した”杏仁”と同様、「止咳薬(しがいやく)」
に分類されます。しかし、”桔梗”は痰を除いて喉の炎症を鎮める効果が主
である点に特徴があります。また、膿(うみ)を取り除く作用も併せ持つと
されます。
“桔梗”が含まれる処方としては、咳止めの「桔梗湯」の他、ニキビの際に
用いられる「清上防風湯」や皮膚炎に使用される「十味敗毒湯」があります。
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[よろず漢方薬局よりお知らせ]
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[よろず漢方HP更新情報]
★コラム
「なぜお腹を冷やしてはいけないのか」
http://yorozukanpo.com/contents/seikatsu/item000689.php
★ブログ
「金沢大学薬学部同窓会」
「梅雨明けて富士山!」
「チャイナビュー140号」
「メルマガが来週100号になります!」
http://yorozukanpo.com/yorozudayori/archives.html
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[編集後記]
夏休みが始まりましたね。子供が家にいる時間が増えて、今は嬉しい気分が
強いのですが、8月の終わりには疲れてくるのかもしれません。夏休みなら
ではの経験がたくさん出来れば良いなあと、いろいろ計画をしています。
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