2024/03/23
今日の朝日新聞の天声人語に、10月13日は華岡青洲が通仙散という生薬で作られた全身麻酔薬を用いての手術を世界で初めて成功させた日との記事が載っていました。
勉強不足で全くの初耳であった「通仙散」という処方を調べてみたところ、曼荼羅華(チョウセンアサガオ)の種子を主成分とし、烏頭(トリカブト)、白芷、当帰、センキュウなどから成っていたそうです。
チョウセンアサガオは学生時代に毒性があることを習った記憶があり、その際にもしかしたら「通仙散」のことも触れていたかもしれませんね(全く覚えてはいませんが…)。
基本的にはそのチョウセンアサガオの作用で麻酔効果が発揮されるようです。
しかし毒性が強く、現在ではもちろん用いられていません。
とはいえ、この処方を作成することがどれほど大変だったか…
麻酔という手法に関して言えば、はっきり言って漢方の知識はほとんど役に立たなかったものと想像できます。
それでも麻酔薬の必要を感じて通仙散を発明した華岡青洲先生には敬意を表するばかりです。