笑顔が一番-よろず漢方薬局のきままなブログ

静岡県裾野市(三島市、長泉町、御殿場)よろず漢方薬局から様々な話題をお届けします

漢方の生薬は第2のレアアースに?

time 2011/11/26

最近レアアースを中国が独占して価格急騰が問題となり、漢方の生薬もそれと同じ経緯をたどるのではと心配する声がニュースになっているそうです。
私自身はそのニュースを実際に見たことはありません。
しかし確かに生薬の価格は値上がりしており、ある種の生薬は数年前の価格に比べて今は5倍ほどしているものさえあります。

漢方薬の原料の生薬の栽培は中国に依存していて、確かにレアアースのような問題が発生する可能性はあると感じます。
現在の生薬の値上がりは、中国の経済発展に伴う労働賃金の上昇や、生薬資源の枯渇の問題、需要の増加や天候不順などが影響しているとされます。日本で売られているキャベツやニンジンの値段が上下するのと同じように、ある程度価格が動くことは致し方ないかもしれません。
とはいえ、最近の生薬の値上げ幅は尋常では無く、漢方薬メーカーは今どこも苦労しているようです。

そして、ここに投機目的が入ってくるとたまったものではありません。
中国の気候や土壌に合わないと生薬は育ちが悪くなり、また効果も落ちてしまいますから、漢方の生薬栽培の中国依存は簡単には抜け出せないかもしれません。
しかし、何か対策を講じておかないと、多くの人が困る結果となってしまう可能性があります。
漢方メーカーだけではどうしようもない場面があるとも思われ、そうなると政治で何とかしてもらうべきなのでしょうね。

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