笑顔が一番-よろず漢方薬局のきままなブログ

静岡県裾野市(三島市、長泉町、御殿場)よろず漢方薬局から様々な話題をお届けします

林修の今でしょ!講座の漢方特集

time 2014/12/20

今週の火曜日、12月16日にテレビ朝日系列で「林修先生の今でしょ!講座」があり、前回と同様に医師の新見先生から漢方についての話もあったようですね。
私は録画予約したつもりでいたのですが、なぜか録れておらず、番組をしっかりと見ることが出来ませんでした…

ただ聞いた話や、ネットで要約を見たところでは主に4種類の漢方薬が紹介されたようですね。
「葛根湯」「芍薬甘草湯」「五苓散」「加味逍遥散」と、有名どころの漢方処方です。
個人的には説明された内容で懸念される点が二つあるように思います。

一つ目は中耳炎に「葛根湯」の成分に含まれる麻黄が良いとのはなし。
麻黄を使用して中耳炎が改善したデータがあるのかもしれませんが、中医学的に見て中耳炎で「葛根湯」が適用となるケースはほとんどないと思います。
なぜなら中耳炎は「熱」が関与していることが多く、温める「葛根湯」は適さない状態が多いと考えられるからです。

二つ目は子供の症状にはなんでも「五苓散」がいいとの説明です。
テレビですから編集などがあるのかもしれませんが、なんでもいいというのはまず中医学の原則の”弁証”を無視しています…
「五苓散」は水はけを良くする漢方薬ですから、便秘の子供には合わないことが多いと考えますし、疲れやすく胃腸の力が弱いタイプの子も長く使う時には注意が必要です。

テレビは分かりやすく伝えることが出来ますし信頼度が高い媒体ですから、漢方の力を知って頂くためには今回のような特集はとてもいいことだと思います。
ただし、すべてをうのみにせず、自分なりに消化し、実際に漢方を服用するときには専門家の判断を実際に仰ぐことが出来るといいですね。

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