2024/04/19
本庶佑(ほんじょたすく)先生は、ノーベル賞候補と言われ、近頃話題の新薬「オプジーボ」の生みの親とされます。
「オプジーボ」はがんを免疫の観点から治すことを目的とした薬で、その効果もさることながら、薬価が高いということでニュースでも取り上げられていますね。
その先生のインタビュー記事が、先日の新聞に載っていました。
記事中、医療費が年々増大していることに関して、「今使われているお薬で本当に役に立っているものはどのくらいあるでしょうか」という内容を本庶先生が述べていました。
まさにその通りで、漫然と使用されている薬がいかに多いことか。
安価であっても、意味のないお薬がたくさん使われているのが現状なのです。
本庶先生しかり、たくさんの見識のある先生が気づいていることであるのに、医療界は変わる気配はありません。
製薬会社も病院も薬局も、そこに生活がかかっているのですから、断固とした姿勢で守ることでしょう。
しかし医療費の増大は待ったなしで、ジェネリック医薬品などの採用は国の主導でようやく進められてきました。
既存医薬品の再評価システムも、権益から離れた立場の方が主体となって、もっと進むといいなあと考えます。
そしてそのためには、患者の立場の私たちがもっと薬について勉強していかなければならないと感じます。
なかなか難しいですが、不要と感じる薬は断るなど、出来るところからやっていきたいですね。