笑顔が一番-よろず漢方薬局のきままなブログ

静岡県裾野市(三島市、長泉町、御殿場)よろず漢方薬局から様々な話題をお届けします

小保方さんの「あの日」を読んで

time 2016/10/07

発売されたのはだいぶ前になりますが、小保方晴子さんの「あの日」を読み終わりました。
まず最初に思うことは、本の内容、特に前半部分はかなり難解であるという点です。
生化学などを勉強して、実際一部似た研究をしたことがある私でさえ、何度も読み返しました。
多くの方の興味は他の部分にあるのだと思いますが、まずこの前半部分をある程度は理解しなければ全容は見えてこないはずです。
それなのに様々な意見が匿名でネットにあふれているのは、どういうことかなあと考えてしまいます。

そして基本的にこの本で感じた印象は2点でした。
まずはマスコミが騒ぎ過ぎたために起こった事件であるということ。
文中にも過剰な報道姿勢を批判する言葉がたびたび出てきますが、まず最初の発表でなぜこれほど大きく取り上げられたのか、疑問を感じます。
本来はもっとプロの研究者内で揉まれてこそ。
生半可な知識しかないマスコミや我々が、最初の段階で解説し過ぎである気がします。
それにしても週刊誌はともかく、毎日新聞やNHKがここまでひどい取材をしているのかと悲しくなりました。

もう一点はおそらくですが、「STAP現象」と呼ばれる、何らかの変化は実際に起こっている可能性が高いということ。
ただ、それは簡単に証明できるものではなく、iPS細胞のように画期的なものでもない気がします。

いずれにしても、ウソをついてもいずればれてしまうようなことを行うリスクは誰もとらないように感じます。
不完全なデータを使ってしまったなどの咎められるミスはあるにしても、未解明な部分が全くない完璧な研究発表などありません。
それをあたかも一点の疑問の余地のない素晴らしい成果であると仕立て上げるのがマスコミです。
そのことを命じて、私たちも様々な情報に接するべきと思います。

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