2024/03/23
昨日の朝日新聞の記事に、「これからの健康感「未病」と共生へ意識改革」という表題で、厚生労働省にお勤めだった方のコラムが載っていました。
「未病」という言葉に「おっ」と思って読んだのですが、これからは病気と健康のはざまにある未病という状態を意識して過ごしましょう、という主旨であり、「未病」という言葉の起源は中国にあると冒頭に書いてあるだけで、漢方のことには全く触れていませんでした。
結局は現代医学的な解釈でしかなく、未病という概念が何千年も前からある中国医学に学んでいこうとはならないのですね…
とはいえ、未病という言葉が広まり、本当の病気になる前に治そうと考える方が多くなるということは良いことだと思います。
そうなれば、未病先防の理論が充実した中医学がもっと注目されるようになり、「何となく元気がでない」「風邪をひきやすい」「食欲がない」と言ったような症状で悩んでいる方を減らせるはずです。
いつか「未病」という言葉が流行語大賞を取るような時代が来るといいのになあ、と思っています。