2024/03/23
ずいぶん前の朝日新聞にですが、「病は市に出せ」ということばが載っていました。
徳島県の海部町の古くからの言い伝えだそうです。
海部町は自殺が少ないことで知られています。
「病」には、病気だけでなく様々な悩みも含まれていて、「市に出せ」とは公にしろ、という意味かと思います。
思い悩まずにみんなに打ち明けることが大事なのですよね。
人は「悩みを話したら、相手をも心配させてしまう」と考えがちですが、困ったときはお互い様ではないでしょうか。
黙っていることが美徳と考える日本人の習慣もありそうです。
しかし話すだけでも楽になる、とよく言いますが、一人で抱え込まずに、オープンにした方が解決するしないにかかわらず、心はすっきりします。
都会では、そのような話し相手もいないという環境もありがちですが、きっとどこかに「出せる」場所はあります。
病はため込んでいると、どんどん悪性化していく、と漢方でも考えます。
思い切って、早めに「出す」ことを心がけてみましょうね。