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静岡県裾野市(三島市、長泉町、御殿場)よろず漢方薬局から様々な話題をお届けします

アルツハイマー病の治療法「リコード法」

time 2018/06/30

先日読んだ冊子に、デール・ブレデセン博士の著書「アルツハイマー病 真実と終焉」が紹介されていました。
このブレデセン博士が考案した方法により、認知症患者500人以上の治療で、9割に改善が認められたとのことです。

まだ実際に書籍を読んでいないので詳細は分からないのですが、この方法は「リコード法」と呼ばれ、アルツハイマー病に関与すると思われる36項目の病因を調べたうえで、その結果から各個人に合わせた食事や栄養、運動の指導が行われるとのこと。
患者それぞれの状態にあわせて治療を行うというスタイルは、漢方と似ていて共感できます。

またアルツハイマー病には重金属中毒が関係しているとされ、水銀に汚染されている可能性が高いマグロなどの大型の魚は避け、サケやサバなどを食べるべきと書かれています。

とはいえ認知症は、前述したように複合した原因によるものと考えられます。
そして、最も大きな要因は老化であると、私は思っています。
よって、あまり楽観はできません。
また、今回の博士の研究成果が論文に発表されていて、他の研究者による確認も出来ているのかなども、慎重に見ていかないといけません。
しかし、「リコード法」の良い部分を取り入れつつ、場合によっては急激な老化を防ぐ漢方薬による治療もまじえるなどすれば、認知症対策はどんどん進化していくでしょう。

やはり認知症は大変な疾患です。
先日の新聞には認知症対策の代表薬「アリセプト」などは効果が明確でなく、フランスの保険適用から除外されるという記事が載っていました。
医師に任せきりにするのではなく、少しずつ明らかになってくる知見や、漢方のような先人の知恵も参考に、認知症対策をしたいものですね。

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