2024/04/16
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う社会的な影響が広がっていますね。
個人的な感想としては、どうしてそこまで恐れるのか…と感じてしまいます。
私見ですが、ちょっとまとめてみました。
１）検査は簡単でない
PCR検査をなぜもっと行わないのか、という意見を目にします。
私は学生時代や就職してから何度もPCRを行った経験があります。
今回のコロナウイルスの場合はRT-PCRというRNAを試料とした方法を用いるのですが、RNAは分解されやすく、簡単な手技ではありません。
国立感染症研究所が出しているプロトコールを見ても、非常に煩雑で、ちょこっと試薬入れて6時間経てば結果が出るというものでは決してないのです。
https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/2019-nCoV20200304v2.pdf
試料採取も簡単ではなく、試験も手技に慣れた人が丁寧に行わないと、結果が疑わしいものになります。
もちろん費用もかかりますが、それよりもマンパワーの問題で、そう簡単に検査実施数は増やせないと考えられます。
2）検査結果が出たとしても
上記のように、複雑な検査であることもあり、100％陽性を拾えるわけではなく、同様に陰性であれば100％安心できるわけでもありません。
そして、検査陽性であっても、ウイルスを他人にうつすほど排泄しているかどうかも分かりません。
要するに検査は疫学研究の指標になるだけであって、明確な治療方法もない今、重症者の確認以外はあまり意味がないと考えます（当面はですが）。
3）そもそも肺炎を起こす怖い病原体はたくさん
コロナウイルス以外にも、たくさんの肺炎を引き起こす菌やウイルスが知られています。
もちろんこれらのウイルスや細菌も、人にうつす可能性があります。
細菌が原因の場合は抗生物質が有効であることが多いですが確実ではなく、対応が難しいケースもあると考えられます。
なぜこれらの感染は注目されず、新型ばかりがこれほどまでに注目されるのでしょうか。
ちなみに肺炎での年間死亡者数は2016年で119300人だそうです。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/sage/sage2018/
新型コロナウイルスで亡くなった方、残念ではありますが、現時点では6名（クルーズ船乗客を合わせれば12名）です。
4）誰も分からない
医学の専門知識がある方であればほとんどの人が、今回の新型ウイルスはそこまで恐れる必要はないと考えていると思います。
ただ絶対に安心であるとは言い切れませんし、危険だという意見も中にはあることでしょう。
専門家はエビデンス（証拠）＝論文を積み重ねて、ある程度統一したガイドラインを学会等で作り上げ、その方針に沿って治療するように教育を受けています。
そのエビデンスや統一見解を出せるほどの知見がない今、様々な意見はすべて一人一人の専門家の憶測でしかない状況です。
よって学問をベースとした、対応策が出せなくて致し方ないと感じます。
もちろん致死率があまりに高い危険なウイルスであれば、見切り発車で対応策を出さなければなりませんが、上記3）で述べたように現状そこまでの対応が必要とは考えられないのではないでしょうか。
5）薬や簡易診断方法はそう簡単にできない
コロナウイルスに対しての画期的な薬が出来るようであれば、もっと以前に研究者や企業が手掛けています。
コロナウイルス自体はカゼを引き越すウイルスとしてよく知られているもの。
カゼに効く薬を発明したらノーベル賞と言われますが、それほど抗ウイルス薬開発は難しいとされます。
同様に特異的に簡便に安価で感染を診断するキットも、月単位では開発出来ません。
よってそこに期待するのではなく、どのように免疫力を保ち、自己治癒力を高めていくかに重点を置くべきと考えます。
6）制限のために病気になる人が増える
様々な自粛が続くことで、ストレスがたまることは自明です（もちろん人に依りますが）。
そうなれば、免疫状態が低下し、がんなど様々な病気が引き起こされる可能性が出てきます。
また、失業もしくは収入が減ることで、精神的に不安定になり、自殺する方も増えることも考えられます。
ちなみに自殺者は現在、年間約2万人です。
もちろん極論を言えば、誰も外出しなければ感染拡大は防げます。
しかしそれでいいのでしょうか。デメリットが大きすぎます。
過度に心配せず、楽しく自由に活動できる世の中の方が、健康で有意義な社会であるように私は考えます。
このような点を理解したうえで、ニュースや様々な意見を自分なりに消化して、不安を解消して頂けたら良いな、と感じます。
個人的には、ウイルスの感染拡大を防ぐことは難しいと思うので、一般のカゼのウイルスと同様に、人類はうまく付き合っていくしかないと思います。
もちろん今までこのような流行病に幾度となく対応してきた、漢方薬やその理論を活用していけば、きっと乗り越えられます。
そして、人間の体や病気に関して、分からないことは山ほどあることを認識しないとなりません。
ただ、今回は日本だけでなく、外国でも過度な論調があるようで、なぜなのだろうと思ってしまいますが…
とにもかくにも現在のような不安の蔓延が早く払しょくされることを願っています。
