
健康に良さそうな食べものとして挙げられる食品の一つがヨーグルトではないでしょうか。私が漢方の世界に入った頃にはカスピ海ヨーグルトなるものが流行して、私も自作した記憶があります。あまり上手に出来なかったですけどね。
ヨーグルトが健康に良いとされる理由は、発酵食品であり、企業がその点を強調して宣伝していることに尽きるような気がします。しかし、ネットで調べたところ、ヨーグルトと長寿の関係のエビデンスはありません。ただし、乳製品摂取量(ヨーグルトを含むと思われます)が多い日本人男性は死亡率が低くなるというデータがあります(女性は有意な差がなし)。とは言え、欧米では乳製品の摂取量が多いと、逆に死亡リスクが高まるというデータがあります。総合的に考えると、少なくとも明確な健康への働きかけがあるとは言えないように思われます。
あまり否定的なことは言いたくないのですが、個人的には、ヨーグルト信仰には大きく分けて三つの懸念があります。
1)ヨーグルトは冷たい
ヨーグルトの保管は冷蔵庫です。よって基本的に冷たい状態で食べます。そしてヨーグルトを食べる習慣がある方は、ほとんど朝に食べています。しかし、朝に冷たいものを食べると、体は活性を下げてしまいます。特に胃腸は朝に冷たいものを受け入れることが苦手です。食べものの性質としてもヨーグルトは「寒(もしくは涼)」と考えられるため、特に冷え性の方にはとってはマイナスと考えます。
2)消化に良くない
乳製品全般に言えることですが消化しやすい、とは言えません。乳糖不耐症は日本人の8割近いとも言われており、分解がままならない可能性があるとされます。胃腸に良いと思われがちですが、逆に負担となっているケースが多いと考えます。
3)糖分の問題
プレーンで摂っていれば問題ないのですが、多くの場合は甘みをプラスします。これも体に良いとは言えません。
とはいえ、ヨーグルトを食べていると体の調子が良いのであれば、毎日食べても問題ないと思います。逆に、食べるとお通じが出るけどゆるい、お腹がゴロゴロ言う、という方は要注意です。
またヨーグルトとの因果関係が分からなくとも、疲れやすい方、貧血気味の方、胃腸症状がある方、冷え性の方などは私はお勧めしません。胃腸に負担がかかるため、その機能が落ち、「気血」が生成しにくくなるからです。どうしても食べたいという場合は、夕食後の摂取が良いでしょう。
そしてあくまで食品であることを踏まえ、あまり効果に期待し過ぎずにヨーグルトと付き合うと良いのかな、と考えます。







