
肝硬変は肝臓の組織が線維化して、代謝等の肝臓が担う機能が低下した状態です。50代以降に多く見られ、肝臓がんや肝不全につながることもあり、肝硬変診断後の10年生存率は50%とも言われますので、怖い病気です。
肝硬変の原因としてはB型・C型肝炎ウイルスの感染が知られますが、この感染症は減少傾向にあります。また、肝臓に負担をかける物質としてアルコールがよく知られています。過度の量を長期間にわたって飲むと肝硬変を引き起こすことがありますが、適量を守っていれば心配は要りません。
そして、糖尿病やコレステロールや中性脂肪の異常、肥満などの生活習慣病が原因と考えられる肝硬変がもっとも厄介かもしれません。肝臓は沈黙の臓器と言われるとおり、肝硬変が進んでも明確な症状が現れにくいとされます。このような生活習慣に起因する肝硬変は徐々に進行するため、気づきにくいという側面があります。
さて肝硬変と診断された場合、肝庇護剤と呼ばれる、ウルソや強力ネオミノファーゲンシーという薬が処方されることが多いです。しかし、これら肝細胞を修復させる働きがありますが、劇的な効果を期待出来る薬ではありません。
また、ごく初期の肝硬変であったり、肝硬変の手前と診断された場合などは、アルコール摂取を控え、食事療法を行い、あとは薬は服用せずに様子を見るということになることがあります。
このような場合に、肝臓のケアを行うため、漢方薬の服用を考えても良いのではないでしょうか。
さて、肝硬変を中医学の理論で読み解くと、「痰湿」と関係している考えます。「痰湿」とは体にとって不要なものの塊です。アルコールは「痰湿」を生みやすく、糖尿病や高脂血症なども「痰湿」との関連は深いです。よって、「痰湿」を除く作用を持つ、「温胆湯」、「茵ちん五苓散」、マンシュウグルミなどの漢方が合う場合が多くなります。
しかし、やはり体質判断が原則であり、特に症状が出始めている時などは、それに合わせて漢方の服用も考えていく必要があります。漢方薬服用の場合は必ず専門家に相談しましょう。
≪参考ホームページ:「肝硬変とは?原因、症状、治療法について解説(MYメディカルクリニック)
https://mymc.jp/clinicblog/166634/」≫
≪参考図書:今日の治療指針(医学書院)≫







