2024/03/23
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よろず漢方薬局メールマガジン(第9号 2008/10/15)
=研究職から漢方の道に入った薬剤師からのお便り=
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よろず漢方薬局の萬代と申します。
このメールマガジンを通して、一人でも多くの方が漢方に興味を持ち、
健康な生活を過ごすコツを学んでいただければと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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○第9号目次
[研究職から漢方の道へ入った、とっても珍しい薬剤師のお話]
[ミニ中医学知識]
[よろず漢方薬局からのお知らせ]
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[研究職から漢方の道へ入った、とっても珍しい薬剤師のお話]
前号までのあらすじ…
研究の成果に疑問を感じ始め、漢方に興味がわきだした筆者。その気持ちを
揺らぎなきものにした出来事が、父の死でした。
≪以下本文です≫
病院のベットで苦しむ父に語りかける言葉を探しているうちに、「先生から
の説明があります」と看護婦さんに呼ばれ、弟とともに別室に移りました。
そこで聞かされたのは、肺の状況が極めて悪く、そのために全身に様々な障
害が現れ始めているという事実でした。とにかく呼吸を確保して、全身状態
をチェックするために、人工呼吸器を付けたいが、良いでしょうか、という
ことを先生から尋れられたのです。
昔の死因のトップは肺炎であり、怖い病気であることは知っていましたが、
現代医学では抗生物質で対処が可能と薬学部の授業では習っていました。し
かし現実問題として、その対応が既に手遅れで、全身の臓器が悲鳴を上げて
いる父の状態を見ると、現代医学の限界をまざまざと見せつけられている感
じがしました。
血圧も下がってきているので昇圧剤を使うということ、腎臓の働きが弱って
いて透析も考えなければならないこと、なども説明を受けてたうえで、人工
呼吸器の装着をお願いし、部屋を後にしました。とにかく苦しそうな父を見
ていることは耐えがたく、何とか苦しみから解放してあげたいという一心で
した。
…次号に続きます
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[ミニ中医学知識]…”気”のお話
このコーナーでは、中医学(中国の漢方)による、ちょっとした生活のワン
ポイントをお話していきます。
“気”は日常生活でも大変良く使う言葉です。元気、やる気、気力、気持ち
など…数えればキリがありませんね。
普段は何気なく使っている”気”という言葉ですが、中医学において、その
意味することは非常に奥深く、一言では言い表せません。しかし皆さんが感
覚としてお持ちになっている通り、簡単にいえば「エネルギー」と似た概念
で捉えます。
気は人間の体を動かすためのエネルギー源であり、非常に大切な働きを担っ
ているのです。
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[編集後記]
10月12日、13日と広島に行き、中医学の講演を聞いてきました。全国から50
0人近い先生が集まり、会場は熱気ムンムン。私もその中の一人として、高
名な先生の貴重な話に耳を傾けました。
このような会に出ると、同じ志を持った先生からパワーをもらい、勇気づけ
られます。中医学の普及に努めようと、気持ちを新たにした1日となりまし
た。
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