2024/04/19
本日配信しました、よろず漢方薬局メールマガジン第12号です。
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よろず漢方薬局メールマガジン(第12号 2008/11/05)
=研究職から漢方の道に入った薬剤師からのお便り=
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朝晩の冷え込みが厳しきなってきました。早くも風邪が流行している地域も
あるようです。皆様体調には十分ご留意下さい。
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プレゼントコーナーもあります!
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○第12号目次
[研究職から漢方の道へ入った、とっても珍しい薬剤師のお話]
[ミニ中医学知識]
[よろず漢方薬局からのお知らせ]
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[研究職から漢方の道へ入った、とっても珍しい薬剤師のお話]
前号までのあらすじ…
このまま研究職を続けて良いのか悩み始めた私のところに、父急病の連絡。
人工呼吸器につながれた父の姿を見て、自分の無力さを感じます。
≪以下本文です≫
人工呼吸器を装着した翌日、朝起きて家族で食事を取ったあと、すぐに病院
に戻りました。看護婦さんに父の様子を聞くと「血圧が下がり始めている」
とのこと。腎機能に障害が出始めているようで「透析をするかどうか、先生
と相談して下さい」との話がありました。父は集中治療室に入っていました
ので面会は一人か二人ずつしか認められず、殺菌して入室するなど、気軽に
会うことも出来なくなっていました。
血圧低下の事実を聞いた時には、内心で「厳しいな」と感じました。既に病
魔が身体をむしばんで、生きようとする力が負けてきていることに他なりま
せん。いま目の前で起こっている事実を、事実と認識することが出来ない、
いや認めたくないという思いが心でうずまきながら、客観的に病状を分析す
る自分がいました。これも西洋医学を学び続けてきたためなのでしょうか。
なぜか感情的になれないのです。
母や弟には、意識して毅然とした態度を見せるようにしていたと記憶してい
ます。弟にだけは「厳しいかも知れない」と伝えましたが、「なぜ諦めるよ
うなことを言うんだ」と、たしなめられました。確かにその通りでしたが、
既にどうすることも出来ないことを悟っていた自分は、その時に備えて気持
ちの整理をしていく時間が必要でした。
午後には担当の先生と家族で相談し、身体に傷をつける透析治療を断念する
こととしました。その後も父の血圧低下は続き、昇圧剤の量はどんどんと増
えていったのです。
…次号に続きます
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[ミニ中医学知識]…”牡蠣(かき)”のお話
このコーナーでは、中医学(中国の漢方)による、ちょっとした生活のワン
ポイントをお話していきます。
11月となると、そろそろ牡蠣(かき)が美味しい季節となります。牡蠣は中
医学では体を滋養して、精神を安定させる働きがあるとされます。しかし体
を冷やす性質を持ちますので、冷え症の方は摂りすぎには注意ですね。
ちなみに牡蠣の殻は、”牡蠣(ボレイ)”と言って、れっきとした漢方薬で
す。煎じて飲むと、精神安定などの効果が期待されるのですよ。牡蠣が含ま
れる処方としては”柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)”
が有名です。
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[よろず漢方薬局よりお知らせ]
11月5日(水)発売予定の日経ヘルス編「女性に効く!漢方バイブル」ムック
本をご希望の方に差し上げます。どうぞお気軽にお申し付け下さい。
数に限りがありますので、早い者勝ちですよ!
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[編集後記]
11月2日(日)、11月3日(祝)と2日間にわたって行われた「国際中医専門員」
試験を受けてきました。最終的には一夜漬けだったのですが、勉強をやり直し
て、改めて気づいたこともたくさんありました。お客様にその知識を還元して
いければと思っています。
合格発表は2ヶ月後。試験は結果より過程に意味があるべきなのでしょうが、
やっぱりせっかくなら合格したいものです。ドキドキしながら結果を待ちたい
と思います。
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