2024/03/23
先日Twitterでも紹介しましたが、新型コロナウイルス感染症に対する漢方治療についての金沢大学付属病院の小川恵子先生からの特別寄稿が、日本感染症学会HPに掲載されています。
http://www.kansensho.or.jp/modules/news/index.php?content_id=140
もちろん「エビデンス」と呼ばれる、“医学的な証拠”としてはまだまだ不十分であるのかもしれませんが、新型コロナウイルス感染症に漢方的な治療を使用することが有用である可能性が高いと考えられます。
寄稿文は、様々なタイプ別の処方内容が記載されています。
そして、中国の論文からの引用として、漢方薬投与3日後に、30%の症例で咳が収まり、86.6%で解熱したと報告しています。
中国では「清肺排毒湯」と呼ばれる煎じ薬を多くの患者さんに投与されたとのことですが、効果的な治癒率は90%以上だったそうです。
これから日本でも自宅やホテル待機の患者など、現代医学的な治療を受けられない新型コロナウイルス感染者が増えていくと思われます。
その際に、症状悪化を防ぐ可能性がある漢方薬が活用できる体制が備わっていくことを期待したいところです。