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ワクチン接種に伴う副反応に関する講義

time 2021/05/06

先日日曜日に、薬剤師会主催の新型コロナウイルスワクチン接種に伴う、副反応についての講義を受けてきました。
沼津市民病院の副院長伊藤浩嗣先生のお話だったのですが、救急救命センター長を務められているとあって、実例に沿った話で分かりやすく聞くことが出来ました。

おもには、10万人に1人程度に生じるアナフィラキシーショックについての話でした。
皮膚症状や呼吸障害が特徴で対策と知られるアナフィラキシーショックですが、もちろん症状の軽重があります。
その程度を見極めてのアドレナリン投与の判断が重要とのこと。
いざという時に困らないように、私も知識として覚えておきたいと思います。

またワクチン接種では、迷走神経反射と呼ばれる副反応も一定程度生じます。
アナフィラキシーショックでは呼吸促拍や発疹などの症状が起き、頻脈となるのに対し、迷走神経反射では気持ちが悪くなったりしても、呼吸困難や皮膚の変化は生じず、脈は徐脈となります。
迷走神経反射は基本的には横になっていると落ち着いてきます。
この場合、咳払いをすると早く回復するそうです。

ちなみにすでに高齢者接種が始まった沼津市では、すでに3名の救急搬送があり、1名はアナフィラキシーショックだったそうです。
とはいえ、事前に周到な準備を行っていたため、スムーズな対応が出来、皆様大事には至っていないということです。
行政や医師会などの各種団体は安心してワクチン接種を受けて頂けるように、万全を尽くしていると感じました。

なお、沼津市立病院でワクチン接種を受けた方の副反応として、発熱や倦怠感はやはり多かったそうですが、男性より女性、そして若い方の方が症状が出やすい傾向にあったそうです。
それでも数日でこのような症状を数日で回復するため、あまり心配は必要ないように思われます。

今後接種が増えるにつれて、様々な問題点が出てくるかもしれませんが、基本的にはデメリットよりメリットの方が大きいと感じます。
まずは高齢者へのワクチン接種が順調に進むことを願うばかりです。

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