2024/04/16
先日発売となった「貢果枸杞」。
お客様から「こんなに大きいクコは初めて見た」「私の食べているクコは甘くないけど、これはとても美味しい」などの言葉を頂き、好評です。
私も少しずつ毎日食べていますよ。
ところで、クコの実を健康食品としてある程度知っている方も多いのですが、あまりなじみのない方には「杏仁豆腐の上に載っていますよね」とお伝えするとほとんどの方がご存じです。
それほど杏仁豆腐=クコなのでしょうね。
そこでふと疑問がわきました。
なぜ杏仁豆腐にクコはつきものなのでしょうか?
一番に考えられる理由が、見た目の色合いですよね。
白い杏仁豆腐には、赤い実のクコが映えます。
おそらくは、この色どりが最大の理由であるのでしょう。
ただ、杏仁もクコも、漢方で用いられます。
この組み合わせには他にも意味がありそうなので、ちょっとそれぞれの性質について考えてみました。
杏仁はキョウニンと呼び、「止咳平喘」すなわち咳を止めてぜんそくを鎮める作用があるとされ、温性です。
どちらかという乾燥性の咳ではなく、痰が絡むような場面で用いられます。
一方でクコは「明目」作用があり、目に良いのですが、「潤肺」の作用を持つとされ、平性です。
このように考えると、「肺」のケアにおけるバランスを取るための組み合わせと言えるかもしれません。
どちらも杏仁は「肺」をやや乾かすのに対し、クコは潤します。
お互いの特徴を生かしで潤燥が偏り過ぎないようにしているように思われます。
あくまで私見なのですが、考えられた組み合わせなのだろうなあ、と感じます。