2024/03/23
昨日の夜、玉屏風散のWEB勉強会がありました。
今回の講師は南京中医薬大学の黄煌教授。
内容ももちろんですが、同時通訳も素晴らしく、非常に有益な勉強会でした。
臨床データも多くて分かりやすく、現代医学の観点からの話も参考になりました。
玉屏風散は、体の屏風を作り出す処方です。
くしゃみが止まらない、カゼをひきやすいなど、外部からの刺激を受けやすい方は、体を守る屏風が弱っています。
また、皮膚が弱い方も同様で、これらの症状を改善する可能性がある漢方が玉屏風散です。
現代人は、玉屏風散を必要としている方は、とても多いのではないでしょうか。
ちなみに玉屏風散は、黄耆が主役の処方ですが、現代中国の優れた漢方の専門家(老中医)にアンケートを取ったところ、もっともよく使う生薬は黄耆であった、という話も興味深かったです。
それほど黄耆は様々な病気に使われる応用範囲の広い生薬なのでしょう。
なお、2位は大黄、3位は柴胡だそうですよ。
余談ですが昨日の講義では、愉快なアニメーションがところどころで用意されていて、印象に残りました。
まじめな漢方の講義にくだけたアニメーションなどを取り入れるのはなかなか勇気が要り、私は出来ないのですが、黄煌教授は素晴らしいです。
やはり何でも少しの遊び心とユーモアが大事ですよね。