2024/05/03
日曜日、静岡中医薬研究会の定例会がありました。
「半枝蓮」は非常に有名な生薬というわけではありませんが、中医学的に「清熱解毒」の作用に優れているとされます。
「熱」を冷まして、「毒」を除く作用ですね。
また「利水消腫」の作用もあるとされます。
水を出し、塊をほぐすという意味です。
よって「半枝蓮」は腫瘍などの疾患に用いられてきました。
また「白花蛇舌草」や「竜葵」という生薬にも似たような「清熱解毒」「利水消腫」の作用があります。
ただ、これら同じような生薬を組み合わせると良い面も強くなりますが、悪い面がどうしても出てきやすくなります。
ここが中医学の面白いところといいますか、優れているところなのですが、そのカバーのために他の生薬も組み合わせて、バランスを取ることをします。
料理の味付けなども一種類でなく、何種類かの組み合わせで、より味に深みが出ますよね。
それと少し似ている気がします。
とはいえ、料理と同じように生薬もむやみやたらに組み合わせてもうまくいきません。
そのあたりも含めて、今回の定例会では生薬の使い方やその組み合わせの利点を生かして作られた商品について学ばせて頂きましたよ。