不妊と婦宝当帰膠.jpg不妊で悩まれている方が作ったHPやブログはたくさんあります。そして漢方薬を使って授かった、と言う方も多いようです。その中で、一番よく目にする漢方薬と言えば「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」ではないでしょうか。
何年間も子供に恵まれなかった方が、この「婦宝当帰膠」を服用して1か月で授かったという話も良く効きます。そのような体験談、経験則というものが一番信用がおけるのかもしれませんが、今回はその「婦宝当帰膠」がなぜ不妊に良く使われるのか、そしてどうして効果があるのかを中医学の理論に基づいて考えてみたいと思います。
まずこの「婦宝当帰膠」というお薬の成分を見てみますと「当帰」という生薬が70%ほどを占めています。これだけの量の「当帰」が含まれている漢方薬は日本全国探しても「婦宝当帰膠」しかありません。そしてこの「当帰」は「血」を増やすお薬としてもっとも優れた生薬のひとつとされています。
ではなぜ、この「血」が増えると妊娠しやすくなるのでしょうか。やや専門的な話になりますが、中医学では「婦人は「血」をもって本となす」という言葉があります。これは簡単に言えば「女性にとってもっとも大事なものが「血」である」ということです。女性は生理で毎月「血」を失います。ただでさえ不足しやすい「血」こそが妊娠にとって非常に大切な物質なのです。この「血」が「婦宝当帰膠」によって豊富に体に満たされれば、赤ちゃんが授かりやすくなることは当然といえるでしょう。
さらに「婦宝当帰膠」には様々な生薬が含まれており、「当帰」の作用を補完します。これによって「当帰」を単独で服用するよりも優れた相乗効果が期待できるのです。また「当帰」には「血」の流れを改善する作用があり、これは子宮や卵巣に新鮮な血液が行きわたりやすくなるということを示します。この点も妊娠に向けてのからだ作りに良い影響を与えるのでしょう。
ただし「婦宝当帰膠」がどなたでも必ず合うという訳ではありません。「婦宝当帰膠」は基本的に体を温めるお薬であるため
☆のぼせやほてりが強い場合
☆基礎体温が高い場合
などは適用できない場合があります。またお腹が弱い方なども気をつけた方が良いでしょう。「婦宝当帰膠」を飲んでみたい、という場合でも一度は漢方の専門薬局で相談して服用するようにして下さい。
「婦宝当帰膠」は中国でのケースですが、不妊症の方65例中、40%が3か月以内に妊娠し、6か月では約68%の方が子供を授かったというデータもあります。基本的に西洋医学的な治療と併用も可能で、クロミッドなどによる子宮内膜に及ぼす副作用を軽減させることも期待できるようです。甘くて飲みやすいシロップ状のお薬であることも人気の秘密で、漢方薬に抵抗のある方もきっと服用できることでしょう。
ぜひ皆様も「婦宝当帰膠」の服用を検討ください。もちろん不妊以外の女性の方(特に生理痛や産後のケア)にもおススメしたい漢方です。
なお、ご自身の体質に「婦宝当帰膠」が合っているか気になる方は下記の「3分簡単漢方相談」もご利用ください。
3分簡単漢方相談