しみと漢方.jpg“しみ”は女性にとって非常に気になる症状です。私の妻も必死にお化粧で”しみ”を隠していますが…
“しみ”は紫外線、加齢、食品、などが原因で生じると言われていますが、完全にはその発生のメカニズムは分かっていません。同じように紫外線を浴びていてもツルツルスベスベのお肌の人もいますよね。やはり根本的な体質が主要な要素であり、そのうえで外的な刺激が加わった時に”しみ”が発生してしまうのでしょう。
漢方では”しみ”の原因体質は主に「お血(おけつ)」であると考えます。「お血」とは簡単にいえば血液がドロドロであるということ。血行が良くないために”しみ”の原因であるメラニン色素が上手く排泄されずに沈着してしまいます。この「お血」は妊娠中に起こりやすいため、”しみ”も出産によって生じることが多いようです。
この「お血」体質改善こそが”しみ”の予防につながります。軽度な”しみ”なら目立たなくすることも可能です。「お血」の改善には「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」や「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」などを使いますが、同じ”シミ”でも多少タイプの違いがあるため、適する漢方薬は異なります。しっかりと専門家に相談したうえで服用を決めましょう。
なお抗酸化作用を備えている漢方サプリメントとして有名な「紅沙棘(ほんさーじ)」も”しみ”予防には重要です。基本的には飲むお薬ですが、紅沙棘の粒の中の液体をお肌に付ける方もいらっしゃり、効果を上げているようです。”しみ”対策をしたつもりが、お肌がプルプルになってシワが減り、化粧の”のり”が全然違う、という話も良く聞きます。嬉しい副作用ですね。