美容は女性にとっては永遠のテーマのように思います。美しい容姿を持っていると、男性、女性問わず、その魅力に引きつけられます。女性が「美」を追求することは、いわば本能であり、これは年齢を重ねても失われるものではないと考えます。それどころか逆に段々と体が衰えて、皮膚が変化する様子を抑えたいと言う気持ちは次第に強くなるものかもしれませんね。
ただ美容は一朝一夕で成せるものではありません。そもそもなぜキレイな肌が人を引きつけるかと言うと、そこには「健康」が共存しているからのように思います。すなわち、肌が美しいとその人は健康である可能性が高く、そういう人と仲間になれば自分が幸せになれるという感覚が働くのではないでしょうか。
となれば、体の中を美しくすることが美容であり、日頃からの養生が大切という話になって来ます。
ちまたではコラーゲンなど美容に良いとされる商品があふれていますが、これだけで肌がキレイになるとはとても思えません。科学的にもコラーゲンを口から摂取しても分解して吸収されることは常識であり、それが肌を形成するコラーゲンにもう一度成り得るか疑問視されています。もちろん全く効果が無いとは思いませんが、それよりも、バランス良く食事を摂り、十分に睡眠を取って、ストレスをためずに運動を心がける、という基本が重要であることは間違いないでしょう。
とはいえ現代で聖人君子のような生活はなかなか出来ません。よって現実的には美容のために良いことを知識として入れて、可能な範囲で実践していくことが重要となります。
中医学では肌と「血」の関係が深いとされていますので、まずは「血」の質を高めることが美容につながることを覚えておきましょう。「血」が体に豊富に満たされていれば、乾燥とは無縁なプルプルのお肌が作られます。その上で血行が良い状態でであるとシミなどのない、透き通るような肌になっていくでしょう。
そういった要素を踏まえて、大部分の女性に合う漢方薬と言えば「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」です。「血」の量を増やして、質を高めるとされますので、結果として美容に役立つことになります。モデルさんや有名人の愛用者が多いことも納得です。
また、潤いをもたらす作用が強い「紅沙棘(ほんさーじ)」もお勧めです。乾燥肌が気になる方はぜひお試しになってみて下さい。
なお、中医学などで美容に良い食べ物として推奨されているものと言えば、ニガウリ、緑豆、スイカ、バナナなどの冷やす性質を持つ食材が多いようです。肌の白さを出すには”熱”を取るべきと考えるのかもしれませんが、冷え症が強い方には向きません。
また「百合」という生薬はユリの球根部分ですが、こちらも美容に昔から用いられています。その「百合」が配合された「百潤露(ひゃくじゅんろ)」という商品が今年から新発売されていますので、体質判断を行ったうえで適するようであれば使ってみると良いでしょう。
最後に外からのケアですが、これも美容のためには重要です。「セ・サージ」という漢方クリームは、肌の弾力がよみがえると評判です。もちろん合う合わないがありますので、化粧水や乳液などを含め、一番肌になじむ製品を使用されると良いと思います。
美容によい漢方を活用しよう
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「黄色腫と漢方」