子供と漢方4.jpg子供が産まれると、楽しいことがたくさんある反面、お父さんお母さんをまず最初に困惑させるのが”夜泣き”ではないでしょうか。私も自分の子供が生まれた当初連日の夜泣きに睡眠がとれず、予想をはるかに超えるその大変さに苦労したものです。
子供が夜泣きするのはごく当たり前のことです。しかし、朝までぐっすり寝てくれる子もいれば、1晩中1時間おきに起きて泣く子もいるので、「なぜうちの子は寝てくれないのだろう。どこか体が悪いのでは。」と心配してしまったり、「友人の子供は1回しか起きないって聞いたのに、この子はなぜ何度も泣くのだろう」と、どうしても他の子と比較してしまいがちです。多くは次第に収まりますが、お母さんだけが悩みを抱える必要はありません。大変であれば遠慮なく人に相談し、対策を考えましょう。そんな時に漢方はきっと役に立ちますよ。
なお2歳や3歳になって夜に何度も起きるようですと、病院では何の理由がなくとも、漢方的には何かしらの原因が必ずあります。出来るだけ早めに対処をしましょう。
ちなみに乳児が夜泣きする原因の第一は「お腹が空いた」から、だと思います。あまりに泣くようであれば、おっぱいがあまり出ていない可能性があります。ミルクを検討するか、母乳の出を良くするお薬をお母さんが服用するといいですね。
その次の原因は「不安」。お母さんやお父さんが疲れていたり、家の雰囲気が重々しいと子供にも伝わるものです。リラックスした環境を赤ちゃんに作ってあげましょう。もちろん昼間に良く遊ばせて、気持ち良く夜寝れる環境を整えることも大事ですね。早寝早起きを心掛けたいものです。
さて子供が起きてしまった場合に寝かしつける”私なりのコツ”をお伝えしておきましょう!
1、まず”パニック泣き”になっている場合には我に返らせる。たとえば
★とりあえず空気を変えるため寝室を離れ、場合によっては外の空気にあたる
★音楽を聞かせる(水道やシャワーの音などでも可)
2、子供を安定した姿勢で抱っこする(右手は首、左手は腰が基本)
3、同じ間隔で揺する(縦揺れだけでなく、横揺れが大事)
4、子守唄や童謡、歌謡曲など、何でも子供がお気に入りの曲を見つけて口ずさむ(これは大人がリラックスするためにも重要)
5、おしりなどをポンポンと愛情込めて叩く
とにかく大人がイヤイヤではなくて、出来るだけ楽しい気持ちを持って抱っこすることが大切に感じます!そのために音楽はおススメですよ。
次回、夜泣きの中医学的解釈と良く用いる漢方薬をご説明します。