子供と咳.jpg子供の咳は両親にとっては非常に気になるものです。当の本人はケロッとしていることもあれば、顔を真っ赤にして苦しそうにしている時もありますが、周りから見れば何とかしてあげたいと思うのは当然です。風邪をこじれせて咳だけ残る子供もいれば、百日咳や気管支ぜんそくなど、様々なパターンがありますが、西洋医学では対処しにくい場合も多く、その場合は漢方の服用を考えてもいいでしょう。
咳に対して、漢方は古くから研究されてきた歴史があり、非常に細かな分析と、それに対する処方が教科書や文献にも明示されています。「肺病」は昔から厄介な病気とされていた所以でしょう。症状に合わせてしっかりと薬を選択する必要がありますが、それさえ出来れば、不思議なくらいすぐに咳が収まる場合も多いものです。
咳のお薬で一番子供に使いやすいのは、「潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)」というお薬です。コンコンと乾いた咳を繰り返している時に有効でしょう。シロップ状で飲みやすいお薬です。また痰もからんでいるようであれば、「五行草」をまず第一に考えます。お湯に溶いて飲ませれば、小さいお子様でも服用が可能です。
予防や呼吸器の強化という観点からは「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」をまずは考えます。「喉を傷めやすい」「風邪をひきやすい」体質自体を改善させます。また「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」も優れたお薬で、呼吸器を中心に体全体を強化しますので、虚弱体質のお子様には服用をお勧めしたい漢方薬です。
ただし子供は”肺”すなわち呼吸器系統がもともと弱く、年齢とともに丈夫になっていくとされます。あまりに過剰な心配をせず、外で元気よく遊ばせることも必要であることを覚えておいて下さいね。
なお咳に対しては細かな漢方的な診立てが重要です。ご不明な点は下記の「3分簡単漢方相談」をご利用ください。もう少し詳しくメールにて説明させて頂きます。
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