子供のお菓子.jpg今回はあまり漢方に関係ないかもしれませんが、子供が大好きなおやつについて書いていきたいと思います。
当たり前ですが、おやつは食事ではありませんから、お腹が空いた=おやつは論外です。子供の時からおやつで体作りをしていては、とても丈夫な体にはならないでしょう。
とは言っても、おやつは子供がニコニコになる食べ物です。おやつを食べている子供を見ると何とも幸せそうな顔をしていますので、心をリラックスさせる効果を考えれば身体のために良い面もあると感じます。よって、全く無くすわけではなく、上手におかしを与えていきたいですよね。
以下は、私の考える子供とおやつに関する私見です。どうぞご参考までに。
★お菓子を与えるタイミングについて
前述したように、お菓子を空腹をしのぐために与えるという状況は出来るだけ避けた方がいいと感じます。子供は一度にたくさんの食事を食べられないので、特に3歳以下ではいわゆる3時のおやつは必要でしょう。しかし、この場合の3時のおやつは食事の一種。出来れば果物やイモ類などを食べさせ、いわゆるお菓子は控えたいところです。
空腹時は吸収も良くなり、甘いものがすっとお腹に入って肥満の原因にもなりかねません。よって、ご飯の後にデザート感覚で食べるお菓子であれば…と考えます。ただ、お出かけの時のぐずり防止や、ハイキングなど特別な時はあまり気にせずに与えても良いですよね。その時ぐらいはお母さんも楽をしましょう。
★お菓子の種類について
油を多く使っているスナック菓子、冷たい製品であるアイスクリームやヨーグルトなどは特にお腹の弱い子や便秘下痢の子はお勧めできません。
またチョコレートやクリームも「湿(体の中の余分な水分)」を生みやすいため、食べ過ぎは禁物です。
一方でどちらかというと良いと思われるお菓子は、おせんべい、クッキー、飴でしょうか。おまんじゅうは糖分が気になりますが、小豆は栄養がありますのでメリットもありそうです。
一概には言えませんが、昔から日本にあるお菓子の方が身体への負担は少ないように感じます。
★お菓子の量について
やはりお腹いっぱいのお菓子を食べてしまうのは考えもの。お菓子は”ごほうび”として、少量で我慢させることが出来れば一番です。また、食べてから心や体が甘味で満たされるまでにはタイムラグがありますので、上手に少しずつ与えていくと結果的に量が少なくて済むのではないかと思います。
その点、飴やガムは少しずつ食べられるので良いのですが、一方でダラダラ食いにもなりやすいので注意しましょう。
先日の新聞に大相撲大関の稀勢の里の父親はスナック菓子を子供に一切食べさせなかった、と載っていました。賛否両論ありそうですが、私は放射線を過度に気にするよりも、口から入るものの方が、健康にとってよっぽど影響があるように感じます。身の回りにお菓子が溢れている現代だからこそ、その摂り方には本当に気を付けていきたいものですね。