子供といえば、自由気ままに楽しく、わいわい元気に野原を駆け回り…という時代は一昔前。今の子供たちは時間に追われ、たくさんのストレスを抱えているというのが現状のようです。私が子供だった1980年頃も、今と同じように「子供が外で遊ばなくなった」と言われていたのかもしれませんが、今ほど毎日がせかせかしていなかったように感じます。良いように考えれば今の方が充実していると言えるのかもしれませんけどね。
お店で子供の相談を受けていて感じるのですが、10歳以上の子供は誰しも大なり小なりストレスがあるように感じます。今は大人同士の関係も以前より希薄ですが、子供も同じで、やはり人付き合いの面での悩みが多いようですね。
そして、平日は授業が増えて朝も早くて帰宅は遅く、さらには習い事にゲーム・テレビに携帯電話と、「時間が無い」と感じて当たり前のような、モノがあふれた情報過多社会もストレスの要因になっているのでしょう。
また、3歳ぐらいから小学校低学年の子供でさえもストレスたっぷりと感じられるケースもあります。主に家庭環境の問題が大きいのかもしれませんが、どうみても「気を使っている」子を見るとかわいそうに感じてしまいます。親世代にいろいろな意味での余裕が無いのが大きな原因なのでしょうね。
人間にはある程度のストレスは必要ですし、ストレスを受けている子供がすぐにどうこうなるわけではありません。しかしストレスは万病の元となることもまた事実。小さい頃から常にストレスにさらされていたら、その場では大丈夫であっても、のちのち体に影響が出てくるなど、健康な状態を保つことはかなり難しいと言えるでしょう。
よって、私の子供はストレスが多いなあ、と思っていてもなかなか防ぐことが出来ない場合などは、漢方薬での体のケアを考えてみても良いと思います。漢方の理論では、ストレスは「肝」に影響を与え、「気」の巡りを阻害します。その「気」の流れを回復し、気持ちに余裕を持たせるように「シベリア人参」などの漢方の服用が考えられます。
また、「私の子はストレスに弱い」と感じていらっしゃる方は、お子様の体の消耗が原因なのかもしれません。
「肝」が弱いと、ストレスを受け止めることが出来ませんので、「打たれ弱く」なってしまいます。よって、「肝」の主要成分である「血」を補うことが出来る漢方薬の服用を検討します。具体的には「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」などが候補となるでしょう。
もうしばらくすると子供のストレス対策は当たり前、という時代も来るのかもしれません。せめて子供時代は純粋に素直に伸びやかに生活してもらいたいものですが、現実問題として、将来の健康問題を考え、心当たりのある方は今のうちにケアをしていきましょう。
子供のストレス対策
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