人生を決める大切な節目である受験。もちろん受験がすべてではありませんが、目的の学校、学部に入れるか、資格を取れるかどうかで将来が大きく変わることは間違いありません。多くの子供が経験する、場合によっては人生で最初の試練となることでしょう。
子供が受験生という時に気を使うのが家族。自分の子供が受験に成功してほしい思うのは、当然の親心です。とはいえ、出来ることは多くありません。それでもベストな体調で試験やその前の勉強に打ち込めるよう、サポートしてあげたいものですよね。
ということで今回は様々な視点から、受験対策として考えられる漢方を紹介させて頂きます。
◎脳の活力を高める
漢方では脳と「腎」の関係を重要視します。「腎」は生命力と関連する臓。「腎」が強ければ、脳も強くなると考えられます。また「腎」が強くなることで病気にもかかりにくくなるはずです。よって「腎」を補う漢方薬を飲んで損はありません。
寒がりで冷えるタイプには「参馬補腎丸」など、暑がりタイプには「杞菊地黄丸」など、中間タイプであれば「賢脳丹」がおススメになります。
◎集中力を高める
受験当日はもちろんですが、試験勉強は集中力が勝負であると思います。しかし基本的に目を使う勉強という行為は「血」を消耗します。そしてその「血」不足は集中力を失わせてしまうことにつながると考えます。よって「血」を満たしておくことが集中力を高めるために重要なのです。ダラダラ勉強をしてしまう子は「血」を補ってみましょう。女の子はもちろん、男の子でも「血」をしっかりと補う作用を持つ「婦宝当帰膠」がお勧めです。
◎免疫力を高める
受験当日にカゼを引いてしまっては、実力が発揮できません。また試験前であってもカゼを引いてしまうと、大きな時間ロスになってしまうことでしょう。カゼだけでなく花粉症などのアレルギー対策のためにも、免疫力を高めておくことは大切です。
免疫力を高める漢方薬といえば「衛益顆粒」。バリア力である「衛気」を高める作用があります。また「板藍根」もカゼやインフルエンザの予防には欠かせません。
◎本番に強くなる
本番に弱く、心配性で実力が発揮できないタイプは、「心」が弱いと漢方では考えます。ストレス対策にも用いられる漢方薬である「シベリア人参」や「天王補心丹」などで「心」のケアしてみるとよいと思われます。
以上いろいろと挙げてみましたが、もちろん漢方的な体質判断が重要です。心身共に充実していることが、必ず成績アップにつながると考えます。自信を持って受験するためにも、漢方での対策も検討してみて下さいね。