関節炎と同じく、椎間板ヘルニアは特定の犬種に多い病気です。特にミニチュア・ダックスフンドはかなりの確率でこの病気となるようです。
症状としては、まず、ふらついたり足をひきずることが多くなります。また重度になると立ち上がることが出来なくなったり、元気がなくなったりします。この病気は基本的に腰が負担にかかるために生じます。人間にもこの病気が多いのは、二足歩行でどうしても腰に負担がかかるためですが、四足歩行の犬にも生じる理由は、犬種の体形に依ると思われます。ヘルニアになりやすい犬種のワンちゃんが高齢になった場合は、症状が出ていなくともあまり激しい運動は控えるようにした方がいいでしょう。
ただし、運動を控えると今度は肥満が気になります。肥満もヘルニアを悪化させる原因となるため、難しいところですよね。ヘルニアの初期の段階であれば、散歩程度は行い、漢方薬で症状の改善を図ると良いと思います。病院ではステロイドを処方されることが多いのですが、特に高齢のワンちゃんの場合は漢方の方が体への負担が少ないでしょう。
関節炎のコラムでも紹介した「イーパオ」は痛みを和らげながら、ヘルニアの炎症の改善にもつながります。もちろん重度の場合は外科的な治療が必要ですが、早い段階で見つかった場合は、一度試されるといいでしょう。
ただ歩行の程度や体質によって、若干異なるお薬を選択する場合もありますので、専門家によくご相談の上、お薬をお決めください。
ペット(犬、猫)とヘルニア
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