犬の膝蓋骨脱臼は特に小型犬(チワワ、トイプードルなど)で良く見られます。膝のお皿が外れてしまう病気ですが、すぐに気付く時もあれば、なかなかはっきりしない症状の時もあるでしょう。小型犬には生まれつき膝のお皿の形が悪いケースも多いとされますが、高い場所からの落下などをきっかけに発生するケースもあるようです。
症状としては、座ってから立ち上がる時に苦労をする、膝が腫れる、歩き方の変化(特にびっこをひくような感じ)等が見られます。ひどい場合には声を出して痛みを訴えることもあるでしょう。
このような時にはまず外科的な治療が必要です。簡単な整復で治るケースも多いのですが、繰り返すケースや発見が遅れた場合などは手術となり、大きな変形が認められる場合には手術が出来ない状態となります。
また痛みを訴える時には鎮痛剤を処方されるケースもあるでしょう。
漢方の適用が有効なケースには、
1)手術が出来ないほど重度な場合
2)手術を出来るだけ避けたい場合
3)繰り返し膝蓋骨脱臼が起こっているが、今のところ軽度の場合
などが考えられると思います。
もともと膝蓋骨脱臼は形態的、物理的な異常が原因であり、漢方薬の効果にも限度があるとも思われます。
ただし、骨や関節の異常は、中医学的には「腎」の問題と考えます。よってその対処に依り体質的な強化を図り膝蓋骨脱臼の改善に役立つケースもあるでしょう。
具体的には「イーパオ」が第一に挙げられ、その服用による「腎」の強化がたくましい筋骨を作り上げるために役立ちます。ただし症状によっては、他の漢方が良い場合も考えられます。必ず専門家に相談をして服用を検討してみましょう。
犬の膝蓋骨脱臼
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