いまや日本人の生活の一部となっているコーヒー。喫茶店でお茶をするって、私はあまりピンと来ないのですが、優雅な大人の文化ですよね。街を歩けば、スターバックスやドトールなど、コーヒー専門店も数多く、既に日本においても欠かせない飲料になっていることは間違いありません。
また食後のコーヒーが欠かせないという方も多いようですね。確かに、美味しい食事の後にゆったりと香り豊かなコーヒーを飲むと、気分的にもリラックス出来るように思います。
このようにすっかりと定着しているコーヒーですが、水分補給代わりに仕事場で5杯も6杯も飲んでいる方がいらっしゃるようです。タバコと同じでリラックス効果があることは間違いないため、ストレスがかかる環境で多く飲まれているケースが見受けられますが、これは健康面ではどうでしょうか。
まず気になる点が、砂糖を入れる場合です。好みにも依りますが、毎回砂糖をたくさん入れて飲んでいれば、糖分の摂りすぎになることは疑う由もありません。特に缶コーヒーは糖分が多い傾向があるため、メタボが気になる男性などに適していないことは間違いないところです。
次にカフェインの問題です。カフェインについては体に良い部分もたくさんありますので、一概に良い悪いは言えませんが、利尿効果と眠気などを取り除く興奮作用がある点は注意しなければなりません。夜間頻尿傾向の方、寝つきの悪い方はもちろんのこと、本当は眠たくなるべき時間がコーヒーが体に残っていることによってずれてしまうこともあり得るように思います。
その他にも、胃液分泌促進のために胃を傷つけやすいこと、鉄の吸収を妨げるために貧血の方は注意することなども挙げられます。
さらにはアイスコーヒーの場合には胃腸を冷やすこととなりますので、胃腸系が弱い方にはお勧めできません。
さて漢方的にみた場合のコーヒーの効能、性質ってどうなのでしょうか。もともと漢方の本場中国でコーヒーは飲まれていませんでしたし、その性質の分析もあまり進んでいないようです。
最も基本的な「寒熱」に関しても、「コーヒーは体を冷やす」としている本もあれば、逆に「コーヒーは体を温める」と書いてある書籍も見受けられます。
私の個人的見解ですが、コーヒーを飲むと体が活性化されるという意味では「温性」ではないかと感じます。ただし、これほど多くの方が常用して、大きな健康問題が出ていないという点からも大きな偏りはない飲料であると推測できます。よって、やや「温性」よりの「平性」というところではないでしょうか。
また、私の場合にはですが、「湿(余分な水分)」が体に増えるように感じます。
とにもかくにも、体に刺激を与える飲み物であるとは言えます。そして特に空腹時のコーヒーは胃腸に負担がかかるように思います。よって、アレルギー体質の方、特に皮膚病の場合には飲用を控えめにした方が良いでしょう。そして出来る限り空腹時には飲まないようにして、特に胃腸の弱い方はお腹に何か入っている状態で飲むと良いと思います。
効能と言いつつ、デメリットばかり挙げてしまいましたが、コーヒーにはリラックスの効能があることは間違いないように思います。1日1杯、2杯たしなむ程度であれば何ら問題はありません。食後の一杯、ホッとした時間を楽しみたいものですね。
コーヒーの効能
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「呼吸の大切さ」