犬や猫はそもそも毛が抜けることが普通です。しかし異常に抜け毛が多かったり、一部だけの抜け毛は病気の可能性が高く、注意が必要です。
抜け毛の原因は皮膚病である可能性がもっとも高いとされます。ただし皮膚病と言ってもアトピー性皮膚炎のようなアレルギー的なものと、菌による感染症の場合があります。前者の場合はステロイドが処方される場合が多いのですが、後者の場合は抗生物質などの薬剤による治療が有効です。
しかしそれ以外の原因や原因不明の抜け毛、加齢に伴う場合も多いようです。ホルモン分泌の異常などの場合には西洋医学的対処法が限られ、漢方が適当となることもあります。いわゆるストレスが原因の場合も、漢方薬で良くなる可能性があるでしょう。
加齢に依る抜け毛がひどい場合には「イーパオ」や「六味丸(ろくみがん)」などの「腎」を補うとされているお薬を使用します。これらは「腎」すなわち生命力をカバーして、老化現象を緩やかにします。また原則として脱毛、抜け毛は皮膚病であるため、「当帰飲子(とうきいんし)」という皮膚病に使うお薬などを使用する場合もあります。
さらに、ストレスが多い場合には「逍遥丸(しょうようがん)」などが適用となる場合も多いでしょう。
ただ年齢や菌感染の有無や体質によって、若干異なるお薬を選択する場合もありますので、専門家によくご相談の上、お薬をお決めください。
ペット(犬、猫)の抜け毛、脱毛
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「高齢不妊と漢方」