最近、不妊のカップルが増えていると言われます。これには様々な理由があると思われますが、もっとも大きな原因は晩婚化が進んでいることでしょう。年齢の壁はどうしても大きく、自然の摂理である以上、老化は食い止めることは出来ません。まれに50歳代で妊娠したというニュースを見たりすると「私はまだ40歳だし大丈夫」と感じてしまうかもしれませんが、これらは特殊なケースであり、誰にでも当てはまることではありません。また生理が順調なので妊娠できると感じている方も多いようですが、そうとも限らないのが現実です。
中医学では女性は7の倍数の年齢で大きな変化を迎えるとされます。もっとも妊娠しやすいのは21歳から28歳の間であり、35歳となると衰えが始まり、42歳で妊娠が難しくなり、49歳で閉経を迎え始めると考えます。30代で結婚する方が増えていますが、そうするとどうしても妊娠は簡単ではなくなるでしょう。
ただし現代社会における晩婚化の流れは止まらないと思いますし、それを否定しても始まりません。晩婚化が致し方ないことであれば、赤ちゃんを欲しいと思うようになるまでの期間、どれだけ体を労わり、若さを保つかが重要となります。要するに妊娠しやすい体作りをしておけばいいのです。よって今回は不妊にならないように、日頃気を付けるべき生活習慣、いわゆる養生をご紹介していきたいと思います。
★冷やさない
不妊の女性が増えている理由として、ミニスカートや薄着で学生の頃過ごして体を冷やしている、ということも関係しているかもしれません。体は冷やすと血流が悪くなり、活性が低下します。これが子宮の環境を悪化させたり、体に負荷をかけて、不妊へとつながっていきます。衣服での防寒はもちろん、食べ物も体を温める性質をもつ食材を多く摂っていくと良いでしょう。また体質的に冷えが強い方は、体を温める作用を持つ漢方薬(婦宝当帰膠など)を飲むようにするべきです。
ただし女性全て必ず温めた方が良いとは限りません。暑がりでニキビが多く、活発な女性は、逆に温め過ぎが良く無いと考えられます。原則として女性は温めた方が良いことは間違いないのですが、十人十色で体質は人それぞれであることは覚えておくと良いでしょう。
★ストレスをためない
現代人のほとんどがストレスを抱えています。そのストレスが女性のホルモンバランスを乱すことになり、不妊と関係してきます。思い悩んでいる期間が長ければ長いほど、後々に響いてきます。
出来るだけリラックスに努めて、積極的にストレス発散の時間を取りましょう。どうしても発散が難しい場合には、漢方薬(逍遥丸など)を使用します。
★睡眠を十分取り、夜更かしをしない
女性ホルモンがもっとも活発に出る時間帯は夜中の12時前後と言われます。この時間に睡眠を取っていない期間が長いと、不妊へとつながってしまいます。先々のことを考えて、睡眠をたっぷりと取るようにしましょう。
ごくごく当たり前のことばかりですが、いざ実践するとなると簡単でないと思います。しかし本来は初潮のころからこのような養生を行っていくべきなのです。いざ赤ちゃんが欲しいと思った時に、なかなか授からずに不妊治療を行うぐらいであれば、ぜひ早めに意識して生活をしていきましょう。
不妊を防ぐ養生(女性編)
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