ニキビと漢方1.jpgニキビは女性の大敵です。お肌のトラブルが一番気になる思春期の時期に発症しやすいこともありますし、その跡が残りやすいという点も女性を心配にさせる理由でしょう。特に最近は女性だけでなく、男性も気にする方が増えているようです。肌をキレイにしたい、という気持ちは女性であっても男性であっても基本的には変わらないのでしょう。周りから良く見られたいという考えは、大なり小なり誰にでもあるものです。
ちなみに背中などに出来るニキビは外からは見えませんが、痛くてつらい場合も多いようです。
さてニキビは比較的年齢が若い時に発症しやすい病気です。これはなぜでしょうか。
中医学的に考えると、ニキビは”熱過剰”と考えるケースが多いという点に、ヒントがあります。そうです、若い時は力に溢れ、余分な熱が発生しやすくなり、それがニキビへとつながってしまうのです。周りを見ると、パワーがある活発な人にニキビを持っている人が多いという感じはしませんでしょうか。この余分な熱が悪さをして、皮膚の炎症を引き起こすと考えます。
またストレスがかかり、体内の循環が悪くなって、不純物がたまり、それが熱化してニキビとなる場合もあります。
一方、体の内部に不足があって体が冷えるような場合でもニキビが出ることがあります。これは冷えで気血の巡りが悪くなったために老廃物が溜まりニキビとなるパターンです。
このようにニキビにもタイプが様々あります。例えば、ニキビの色でもある程度それが引き起こされた要因を判断することが出来ますし、また顔のどの部分に出るかによっても原因を予想することが出来ます。そしてそのタイプに合わせて漢方薬を選択することが重要なのです。
次回はニキビに良く用いられる漢方薬について説明します。