漢方スキンケア.jpg皮膚トラブルの場合、まずは塗り薬で改善を試みる方が一般的だと思いますが、漢方を使って身体の中から根本的に治していく必要もあります。外と内の両面から対処することが大事であり、どちらかが欠けていてもなかなか回復しません。「漢方薬を飲んでも皮膚トラブルが治らない」という方は、処方内容が合っていないというケースもありますが、漢方に任せっきりでスキンケアの大切さを忘れてしまっている方がほとんどです。皮膚トラブルが起きて弱っている肌には、当面の”保護”がどうしても必要なのです。
ということで今回はスキンケアの基本についてまとめてみます。漢方の話というより常識的な内容であるため、知っている方も多いかもしれませんが、盲点となっていることもあると思いますのでもう一度チェックをしてみて下さいね。
★せっけんに注意
特に乾燥肌の方のほとんどが、お風呂で洗いすぎているようです。最近は洗浄力が強いとされるボディーソープも多いですが、これらは皮膚の大事な組織も洗い流してしまいます。ぜひ泡立てネットでなければ泡立たないような商品を使い、泡で汚れを落とす程度にしましょう。
ちなみに洗顔フォームも同様です。特に症状がひどい方は、毎日顔を洗わないということも検討しましょう。日本人は顔を洗い過ぎのようですよ。どうしても洗いたい方はお湯を使わずにお水で洗うようにするといいでしょう。
★お化粧に気をつけて
これも常識だとは思いますが、皮膚トラブルの主原因ではなくとも、お化粧のために治りが悪くなっている方は見受けられます。顔の肌は非常に敏感です。身だしなみとしてすぐに止めることは難しいという方も多いとは思いますが、極力薄くする、口紅だけにするなど、気をつけてみましょう。
そしてクレンジングでしっかり落とすことも大事ですが、刺激が強いと肌に影響します。安易な商品に手をだないように気を付けると良いと思います。
★お風呂がポイント
お風呂好きの方も多いので、リラックス効果もある入浴を無理に止める必要はありません。しかし皮膚トラブルのある場合は入浴は出来る限り控えめにした方が良いということを覚えておいて下さい。特にアトピーの方は浸かる時間は5分程度とし、40度程度のぬるめのお湯にしましょう。
そしてお風呂上がりは急速に身体の水分が蒸発していきます。冬場などは3分後にはカサカサになっているはず。すぐに化粧水等で保湿をし、クリームを塗ることが肝心となります。
★保湿とクリーム
最低限必要なスキンケア用品が、化粧水とクリームです。その化粧水も値段や付け心地だけで選ぶのではなく、肌に優しい商品を選択しましょう。瑞花露ローションは漢方薬配合のオススメ化粧水です。そして手で直接では無く、必ずコットンに付けて数十回肌にたたき付けて塗るようにして下さい。
またそれ以上に大事なクリームも刺激物の少ない商品を用いましょう。セ・サージや瑞花露クリームは敏感肌の方にも使うことが出来る商品です。
★その他に注意したいこと
肌に影響を与える物質との接触を避けることにも気を配りましょう。もっと頻度が高い食器用洗剤はゴム手袋の使用などを考え、見落としがちですが洗濯洗剤(洗浄力が強い)が残っている洗濯後の衣類も扱いに気をつけてみて下さい。また、お風呂やトイレの洗剤も同様で、特にカビ落としや漂白剤は刺激が強いので要注意です。
その他には過度に紫外線に当たることや、アクセサリー類なども皮膚にとっては刺激になることを頭に入れておきましょう。
普段からのスキンケアで気を付けることは「キレイにし過ぎないこと」なのかもしれません。清潔好きがアトピーなどの皮膚病の原因の一つとも言われていますので、「ほどほど」を意識してみましょう。
一方でトラブル肌のスキンケアは毎日のお手入れが肝心です。特に乾燥には十分に気をつけて、適切なスキンケアを行ってみて下さい。